デルタ株「20〜30代」が短期間で重症化する実態 ワクチン未接種層の感染拡大が深刻なアメリカ

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アメリカでは30代以下が感染し、重症化する例が目立つようになってきている(写真:Houston Cofield/Bloomberg)

現在、新型コロナウイルスで入院している患者の多くはワクチン未接種者だが、特徴はそれだけではない。50歳よりもずっと若い人々が目立つのだ。弱った高齢者の入院患者が多かった昨年とは、まるで状況が違ってきている。

ルイジアナ州バトンルージュでは、肥満や糖尿病など重症化につながるとされるリスク要因をまったく持たない若者たちも、容体が深刻化して緊急治療室に搬送されている。ただ、症状がそこまで悪化する理由ははっきりしていない。

アメリカ各地の感染拡大地域で働く医師たちは、入院してくる患者のタイプが昨年とは異なると話す。ワクチン未接種者がほとんどで、年齢も若く、多くは20〜30代だという。昨年より症状が重く、容体が悪化する速度も速い。

39歳以下の接種率は5割未満

治療にあたる医師の多くは、アメリカで感染の8割を上回るようになったデルタ株が関係しているとみる。若い層の重症化が増えているのは、こうした年齢層のワクチン接種率が低いことがもっぱらの理由だと考える専門家もいる。

アメリカ疾病対策センター(CDC)のデータによると、8月1日現在、アメリカでは65〜74歳のうち2回のワクチン接種を完了した人の割合は8割を超える。が、18〜39歳の接種完了率は5割に達していない。

ワクチンは重症化や死亡の予防に大きな効果があり、この点はデルタ株を含む変異株についても変わらない。アメリカでは入院患者の約97%が未接種だ。

ニューヨーク大学医学部のアダム・ラトナー准教授(小児科・微生物学)は「デルタ株の重症化リスクについて、まだしっかりとした証拠は出てきていないと思う」と話し、こう続けた。

「原因は人々の行動にあるのかもしれない。経済や社会の活動が再開され、場所によっては(制限が取り払われて)全開となり、マスクの着用も求められなくなった。1年前、あるいは15〜16カ月前とは状況が異なる」

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