複業の第一歩に「3か月ごとの趣味」がいい理由 強みも、やりたいことも、これからつくればいい

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何か新しいことを始めるとき、「できない理由」を並べる人は少なくありません。複業にしても「時間がない」「2つのことを同時にやるのは無理」など、できない理由はいくらでも挙げることができます。

でも、そんなことを言っていては、いつまで経っても前に進めません。そこで必要なのが、「どうすれば実現できるか」を考えること。選択肢が複数あるときも同じです。「Aにするか、Bにするか」と迷って、思考停止してしまう人がいます。しかし、迷うなら「どちらか」ではなく「両方」やればいいのです。

日本では、いまだに1つのことに集中するのが美徳という考え方が残っています。ですが、新しいことに挑戦することは、言い換えれば「好奇心を持つ」ということ。決してネガティブなものではありません。

「新しいことに挑戦するのは苦手!」という人も多いと思いますが、それは慣れの問題です。例えば、新しく登場したサービスを積極的に使っていくと、「自分は新しいものは得意ではない」という既成概念から脱却できます。「試してみた」ことが自信につながるからです。

とくに最近は変化が激しいため、ビジネスモデルも仕事も新しいものが次々出てきます。少しずつでも、視野を広げて試していく習慣を身につけてください。そうすれば、自分ができることの幅が広がりますし、「これは楽しい」と思えるものに出会うこともできます。

「70対20対10」の法則

「新しいもの」を生み出すには、小さな成功をつかみ、それを積み重ねて仕組みをつくるのがおすすめです。

「70対20対10」の法則をご存じでしょうか。これは、Google元会長兼CEOのエリック・シュミット氏がGoogleを成長させていく過程で用いたリソースの配分ルールです。

簡単にいえば、70%は「うまくいっていること」に、20%は今までの「改善」に、10%はまったく「新しいこと」に配分すると、うまくいくとの考え方です。人も資源も時間も、この比率で配分します。

新しいことに挑戦すれば、当然、失敗することもあります。むしろ、失敗することのほうが多いでしょう。しかし、10%の枠の中であれば、失敗しても破綻するようなダメージは受けないので、恐れず挑戦ができます。

(図:『【スタンフォード式】世界一やさしい パラレルキャリアの育て方』より)

これは個人でも同じです。

自分の活動時間の10%を新しいことに配分してみてください。それが難しければ5%でもいいでしょう。

仮に1日の活動時間が16時間あるとして、10%なら96分、5%なら48分。最初は難しく感じるかもしれませんが、続けているうちに成果を実感できるはずです。

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