それでも尽きない、ソニーの悩み プレステ4好調で第1四半期は8倍増益

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 スマホ不振を補おうと期待するのが、コア3事業の残る2つ、ゲームとイメージング関連の分野だ。ゲームは昨年米国で発売したプレイステーション4の好調が続き、第1四半期は営業利益43億円(前年同期は164億円の赤字)と復調。イメージング関連ではスマホ向けイメージセンサーの需要が好調で、熊本と長崎の工場の設備増強を決定。ゲームと、イメージセンサーなどのデバイス事業の通期見通しをともに上方修正しており、全社の通期見通しは据え置いた。

 踏み出した構造改革

今後の回復に向けては、別の課題もある。期初に掲げたコスト構造改革の実行だ。すでに10年連続赤字のテレビ事業は7月に分社化し、もう一つの課題だったパソコン事業も投資ファンドの日本産業パートナーズに譲渡するなど手は打った。今後は期初に掲げた通り、本社の間接部門の費用を15年度までに約3割削減し、さらに海外を中心とする販売会社の費用も15年度までに約2割削減することが求められる。

その一環で、8月以降に国内外で計5000人規模の早期退職募集を実施する見通し。すでに品川本社の土地をグループのソニー生命に売却することを決め、手元資金確保に急いでいる。

「今期は構造改革をやり切る」。平井一夫社長は期初の経営方針説明会で力強くそう宣言し、実行に向けて動き出した。ただ、これまでも構造改革の実践を掲げながら、業績の下方修正を繰り返し、市場の信頼を失ってきたのもソニーである。スマホという新たな懸念材料が加わる中、公約どおりの業績改善を果たし、市場の信頼を取り戻すことができるのか。ソニーの悩みは尽きない。

許斐 健太 『会社四季報 業界地図』 編集長

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このみ けんた / Kenta Konomi

慶応義塾大学卒業後、PHP研究所を経て東洋経済新報社に入社。電機業界担当記者や『業界地図』編集長を経て、『週刊東洋経済』副編集長として『「食える子」を育てる』『ライフ・シフト実践編』などを担当。2021年秋リリースの「業界地図デジタル」プロジェクトマネジャー、2022年秋より「業界地図」編集長を兼務。

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