明日のリーダーのために 葛西敬之著
JR東海会長が、48年の長きにわたり鉄道とともに歩んできた自身の人生を、体験的リーダー論として説いた。
経営が赤字の一途をたどっていた旧国鉄時代の苦労から、分割民営化時の政治がらみの紆余曲折、JR東海発足後の民間としての再出発、リニアモーターカーへの熱い思いなど、その都度著者が何を念頭に経営に携わってきたのかを語っている。
いつの時代にも求められるリーダーとは、大局感と長期展望を持ち、刻々と変化する状況に臨機応変、果断迅速に対処することができる人物だという。また、古代からの日本史を彩ってきた各時代のリーダーたち、それぞれの資質の分析に一章を割いているのも興味深い。
文春新書 798円
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