寝不足の子どもを襲う「発達障害もどき」の実態 大事なのは「早寝・早起き・朝ごはん」の3つ

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日本の子どもたちは世界と比べて、自己肯定感が低く、うまくいくかどうかわからないことに挑戦しようとしないということがさまざまな調査結果で出ていて、問題視されています。

日本人の気質の問題とか、教育の影響とかいろいろ言われていますが、世界と比較しても、日本の子どもたちは遅寝で、睡眠時間が不足している影響も大きいのではないでしょうか。「自分は大丈夫だ」と思えないと、何にもチャレンジすることはできません。

子どもの中から出てくる「これをやりたい!」という気持ちを開花させ、探究力を発揮させるためにも、何よりもまず、生活習慣を見直し、早寝早起きを実行することが大切なのです。

中には「発達障害もどき」に陥る子どもも

睡眠時間は、学習意欲や学習の成果にも影響を及ぼすことがわかっています。全国学力調査でも、睡眠時間を8時間以上取っている児童の正答率が高いという結果が出ています。

さらに、勉強した後で睡眠を取ったほうが、学んだことが定着しやすいことも明らかになっているのです。睡眠には、脳を休ませる働きだけでなく、学習したことを整理したり、記憶を定着させる役割があるからです。

5〜18歳の日本人290人の脳のMRI画像を検証した研究では、睡眠時間を十分に取っている子どもは、短い子どもに比べて記憶の処理に関わる海馬の体積が大きいこともわかっています。

寝る間も惜しんで勉強したほうがテストの結果もよさそうにも思いますし、寝てしまったらせっかく覚えたことを忘れてしまいそうな気がしますが、実は逆なんですね。

また、授業中に集中できず立ち歩く子ども、ちょっとしたトラブルにキレて暴言を吐く子、学校に通えなくなる子の増加などがニュースでも取り上げられていますが、それらの一因として睡眠習慣の乱れがあるということも、はっきりしています。

成長期にある子どもたちにとっては、睡眠不足で成長ホルモンが十分分泌されず、発育が遅れたり、自律神経が乱れることでイライラすることは多々あります。睡眠不足が子どもの困った言動を引き起こしてしまうのです。

さらに今、発達障害といわれる子どもたちが増えていますが、成田先生のもとに発達障害といわれてやってくる子どもたちの5人に3人は、生活習慣を見直すと問題行動がなくなる「発達障害もどき」だそうです。

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