女性記者過労死後、NHKで進む「働き方改革」の真実 問われる「社会の木鐸としてのNHK」のスタンス

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2013年7月に31歳の若さで過労死したNHK記者、佐戸未和さんの命日が近づいてきた。
NHKは佐戸記者の過労死の後、「働き方改革」に着手し、内外にそのことを表明している。はたしてアジア最大級の報道機関NHKで働く1万343人(2020年度)の職員と、その何倍とも言われる外部スタッフの労働環境はどう変わったのか。
5回に分けて公開する1時間のドキュメンタリー映画『未和 NHK記者の死が問いかけるもの』連載の5回目(最終回)。
連載1回目:31歳NHK女性記者「過労死」8年苦しむ遺族の証言
連載2回目:過労死「31歳NHK記者」を追いつめた選挙取材の闇
連載3回目:31歳NHK女性記者が過労死「空白の2日間」の謎
連載4回目:NHK幹部が語った「31歳記者過労死」非公表の裏側
ドキュメンタリー映画『未和 NHK記者の死が問いかけるもの』第5回(最終回)

(外部配信先では動画を閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンラインのサイト内でご覧ください)

佐戸記者の過労死の後に進む「働き方改革」とは

NHK総務局が発行する定期刊行物『Network』。2019年6月号の特集は「軽やかに!伸びやかに!働き方新時代」。「データで見る、私たちの働き方」のコーナーでは、NHK一般職員の働き方について、2014年度から2018年度まで4年の変化が紹介されている。

年間総労働時間  58時間減少して2039時間(2018年度)
総基準外時間数  1月あたり4時間減少して31.7時間(2018年度)
勤労休暇取得日数 約2日増加して14.8日(2018年度) 

 

「働き方改革の取り組みは進んでいるか」とのアンケートの結果はこうだった。

・職場で取り組みが進んでいる   76%
・進展はあるが、成果が見えない   8%
・取り組み自体が進んでいない    8%

 

佐戸記者の過労死の後、NHKは、記者職を中心に勤務時間の削減に取り組んできた。2019年の働き方改革法施行後は、さらに厳格に運用している。

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