安心なはずの「分散型」投資で大損する人の盲点 銀行に勧められるがままに投信に手を出すと…

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投資初心者にもかかわらず、安心だと思って「分散投資」や「積立型投信」などに、むやみに手を出していませんか?(写真:CORA/PIXTA)
経済とお金の仕組みを生活に根ざした視点からわかりやすく解説してくれると人気の経済ジャーナリストの荻原博子氏は、過去の著書で繰り返し、素人が初心者向け投資や金融機関が進める資産運用商品に、安易に出を出すことに警鐘を鳴らしている。本稿では新著『「コツコツ投資」が貯金を食いつぶす』より、初心者がやるべきでない投資について解説し、お金の賢い守り方を提案します。

「分散投資」はする意味があるのか

コロナ禍の経済的打撃は大きく、これまで考えたことがなかった投資について、あわてて考えはじめたという人も多くいると思います。特別に大儲けをしたいわけではない。ただ、この先、食いっぱぐれないために、資産を守り、増やしていきたい。そんな理由で初めて投資を始めようという人に、ぜひ知っておいてほしいことがあります。

おそらくそうした安定思考の人、そして投資の初心者が検討しがちな投資商品といえば、「分散型」だったり「積立型」だったりの投資信託なのではないでしょうか。じつは、こうした安心・お得ワードがおどる投資商品こそ、損するリスクを多分にはらんでいるのです。

分散投資とは、ごく簡単にいえば、資産をさまざまなかたちに変えて分散して持っておくことです。何かがきっかけでそのうちのどれか1つの資産が値崩れしたとしても、全財産を失うことがないので安心だという理屈です。ですが、もしあなたが「家計を守りたい」「将来のお金が心配」という理由で投資に関心を持ったのであれば、この話に乗るべきではありません。

そもそも分散投資とは、分散するほどにお金に余裕がある人だけが考えるべき手段なのです。

たとえばユニクロを展開するファーストリテイリングの最小購入株数は100株ですが、100株買うのに必要な投資金額は841万3000円(2021年6月15日時点)です。もし手元に100万円の資金があったとして、それを分散しようにも、1つの銘柄の株すら買えないわけです。

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