週刊東洋経済 最新号を読む(5/16号)
東洋経済オンラインとは
政治・経済・投資

安心なはずの「分散型」投資で大損する人の盲点 銀行に勧められるがままに投信に手を出すと…

7分で読める
2/4 PAGES

なので、一般的に、投資の初心者や未経験者が考えうる分散投資といえば、必然的に投資信託ということになります。投資信託とは、運用の専門家であるファンドマネージャーが、1つではなく複数の金融商品に分けて投資し、運用していくというものです。

銀行などの金融機関は、顧客に対し、預金口座にあるお金を投資信託に移行することを盛んに勧めてきますが、それには理由があります。それは、預金というのは、金融機関にとってはリスク商品だから。

今の時代、預金をしていてもほとんど利息はつかないので、金融機関にとって「利息をつける」というリスクは、微々たるものではあります。それでも、お金を預かった以上、それを運用して増やしおき、顧客が引き出したいと思ったときにいつでも返せるようにしておかなければならないというリスクがあります。

投信は金融機関にとってノーリスク

一方の投資信託は、投資商品の価格が下がろうと、その損失を負うのは顧客ですから、金融機関にとってはノーリスクなのです。そのうえ、信託報酬などの手数料を安定して受け取り続けることができる、超優良な金融商品ということになります。

金融機関に言われるがままに投資信託を始めるような人は、その後、細かく運用状況を確認したりはしないでしょう。投資信託はいくつもの金融商品を組み込んで運用しているぶん中身を正確に把握しづらいので、なおさらです。

その結果、価値が下がっている投資商品をダラダラと持ち続け、そのうえ毎月手数料まで払い続けるという二重の損失を、気づかぬうちに抱え込んでしまっている、ということがあり得るのです。

また、もう1つ初心者が惹かれがちなのが、「積立型投資信託」です。コツコツ貯金をしていくように、毎月一定の金額を積み立てていくタイプの投資信託商品です。しかし、このような商品は、はっきりいって投資のセオリーに反しています。

次ページが続きます:
【「ドル・コスト平均法」の問題点】

3/4 PAGES
4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

政治・経済・投資

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象