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政治・経済・投資 #モディ政権で始まるインドの夜明け

スラム人口1億人、めまいするインドの難問 モディ政権の都市近代化プランは成功するか

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このような環境の中で就任したモディ首相。選挙スピーチの中で、モディはこのように言ったことがあります。「われわれは都市化を脅威としてではなく、オポチュニティーとしてとらえなければならない」「都市はかつて川岸に沿って建設されたが、現在は高速道路に沿って建設されなくてはならない」……。モディがこのように都市問題を重視している背景のひとつは、州首相を務めたグジャラートでの成功体験があるからでしょう。

モディが州首相時代に、グジャラートは特別投資地域(SIR)の取り組みを始め、現在までにドレラなど13のSIR都市を開発しています。同時に、すでに存在する都市の発展という意味で、グジャラート州の主要都市である アーメダバードは良い例になるでしょう。サバルマティ川沿いはパリやロンドンのように再開発されました。インド唯一といって良い都市交通システムがあるのもアーメダバードです。

すべての家庭に住宅を!

さらに重要なのは、モディが手頃な価格の住宅をすべてのインド人家庭に提供すると約束したことです。インド人民党は、独立75周年となる2022年までにこの公約を達成するとしていますが、それには1500億ドルが必要になるとされています。巨大な額であり、この計画の壮大さを物語っています。

こういった中、インドの都市化は巨大なビジネスチャンスとして世界的な注目を集めています。ヴェンカイアー・ナイドゥ都市開発相によると、新しい包括的な都市化計画はごみ処理、公共交通、スマートシティ100カ所の創出、住宅取得を進めるためのローン金利引き下げなどが骨子となるもようです。 これらのプロジェクトの中には、外資企業にも参加できるものが多数あると期待されています。日本企業は今のところ、鉄道・道路インフラプロジェクトに主な関心を示しています。

インドは通信セクターにおいて、高コストだった固定電話から携帯電話へと蛙跳びで移行しつつあります。それと同様に、都市も急速に近代化するのではないでしょうか。

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