「やる気のない部下」を野放しにする上司の悪習慣 お金などの「ご褒美」で釣ろうとしても逆効果
やる気がない部下に、嫌々仕事をされても気持ちよくありません。そこで、変に遠慮してしまい、「この仕事は頼めないな」と仕事を渡さず、上司は自分でやってしまいがちです。
その結果、やる気が見えにくい部下に対してコミュニケーションを減らして疎遠になってしまうのです。
コミュニケーションという「行動」を増やすべきなのに、つい逆の行動をとってしまうという悪循環です。
やる気がない人に仕事をしてもらっても仕方がないと、切り捨てたくなる上司の気持ち、よくわかります。
とくに新任上司は、やる気がある人だけで仕事をしたいと考えたくなるものです。
しかし、やる気がないのは、部下だけの責任でしょうか?
やる気を引き出せてない上司、仕事の与え方や仕事の意味の感じさせ方の問題もあるはずです。
これを、やる気がない部下の責任として切り捨ててしまうのは、あまりにもったいないことです。
これら4つのアプローチはすべて、部下のやる気がないという問題に対して、やる気をあげようと「Be(考え方)」にアプローチする「Beアプローチ」ですが、これでは、ことごとくうまく行かないのです。
「やる気のメカニズム」とやる気の引き出し方
さあ、では、やる気がない部下にはどうすればいいのでしょうか。
前述のように「Be」にアプローチしてもうまく行きません。
そう、実はDoとHave「だけ」に着目する必要があります。
行動が○なら成果が出ます。
成果が出ないということは、行動が×だということです。
行動も成果も○なら、考え方も○になっていきます。