「やる気のない部下」を野放しにする上司の悪習慣 お金などの「ご褒美」で釣ろうとしても逆効果
「部下のやる気が感じられない」という現象を、3つに分けて考えます。
②Do:行動
③Have:成果
新任マネージャーは、部下の「やる気」というものが、実に見えにくいものであることを踏まえる必要があります。
「やる気がない」というのは考え方(Be)の話です。
部下の内面である「考え方」について、「やる気がない」とあなたは感じているのですが、それは本当にそうなのでしょうか。
相手の内面のことは、なかなかわかりません。
あなたは部下の行動(Do)を見て、部下のやる気がない(Be)と判断しているわけです。
やる気がないと感じる(Be)部下の行動(Do)
やる気の感じられない行動とは、どんなものでしょうか?
・頬杖をついたり、ふんぞり返って椅子に座っている
・ため息をついて、つまらなそうな表情をしている
・話しかけても表情が変わらず、返事に勢いが感じられない
このような態度を取られると、さすがに上司も、やる気がなく感じてしまうでしょう。
もしくは、能力の問題でやる気がなく見えることもあります。
・とりあえず資料を作るが、「もっとよくしよう」という姿勢が見えない
・意見を求めても何も出てこない
・納期遅れを何度も起こす
注意しても直らないことが頻発すると、「やる気あるの?」と疑いたくなるのです。
これらはすべて部下の「行動」から「やる気」を判断しているわけです。
では、この部下は、本当にやる気がないのでしょうか?
これはなかなか難しい問題で、上司が「やる気ある?」と部下に質問したとしても、本当のところはわかりません。
「あります」と答えたとしても、本当にあるかどうか判断できませんし、「ないです」と言われても、それはそれで、大問題です。