「やる気のない部下」を野放しにする上司の悪習慣 お金などの「ご褒美」で釣ろうとしても逆効果

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ただし、そういう部下でも、本当はやる気があるのに、それを表に出せていないだけかもしれません。

逆に、行動だけを見るとやる気があるように見える部下でも、実はやる気がなくて、ある日いきなり退職届を出してくるような人もいます。

そもそも、マネージャーになりたての人(上司)は、たいがいやる気があります。

そんな、やる気みなぎる新任上司からすれば、「相対的に」部下はやる気がありません。

新任上司には、部下のやる気が低く見える構造的な問題があるのです。

このように、「部下のやる気」とは、実に捉えづらいものと言えます。

この捉えどころのない「やる気」をダイレクトに変えようとすることを、「Beアプローチ」と呼んでいるのですが、これが、効果をあげてくれない要因なのです。

やる気がない部下にやってはいけない4つの間違ったアプローチ

「部下のやる気がない」と感じたときに、上司がやりがちな間違ったアプローチは以下の4つです。

①「やる気あるの?」と責める
②お金などの「ご褒美」を用意してやる気を出そうとする
③仕事の依頼を遠慮してコミュニケーションを減らす
④「やる気がないなら辞めれば」と突き放して切り捨てる
①「やる気あるの?」と責める

態度が悪かったり、なかなか行動しない部下に「やる気あるの?」と責めてしまうのは、よくやってしまうことです。

私も、過去幾度となくこのセリフを言ってきました。

しかしこれは、非常によくないアプローチです。

非常によくないどころか、逆効果ですらあります。

「やる気あるの?」と疑われた部下は、「自分を信じてくれていないんだ」とさらにやる気が下がってしまいます。

②お金などの「ご褒美」を用意してやる気を出そうとする

ご褒美があればやる気が出るだろうと、自腹を切って渡すことを約束したり、「達成したら食事会をやろうね」と、ご褒美で釣ろうとします。

これは、本人たちにやる気があれば、とても有効な手段になるのですが、やる気がない部下にこれをやると、「ご褒美があったらやる、なかったらやらない」と、金銭的メリットでしか動かない部下を作ってしまいます。

「ご褒美がないと頑張れない」というのは、よくある誤解です。

「やる気がないなら給料を上げればいい」という人がいるのですが、給料とやる気は相関しないと言われています。

給料をもらうと、一瞬うれしいのですが、すぐに慣れてしまって本質的なやる気にはつながらないからです。

内から湧き上がるやる気を引き出すには、外から与えられたご褒美では長続きしません。

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