92歳「最後の誕生日ケーキ」家で食べる幸せな最期 コロナを機に在宅介護に切り替え「看取り」へ

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今回は脳梗塞の再発で施設に入っていた92歳のかよこさんのお話。新型コロナ禍で施設は面会が制限されたこともあり、お子さん姉妹は自宅で看取ることを決心しました

もう、回復を望めない病になったとき、あなたはどんな最期をむかえたいでしょうか? 病院ではなく、住み慣れた自宅に帰って、できるだけ痛みや不調を取り除き、安心して過ごしながら、やり残したことをやりたいと思うのではないでしょうか? 

『ねこマンガ 在宅医たんぽぽ先生物語 さいごはおうちで』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

愛媛県で在宅医療を始めて20年のたんぽぽ先生こと永井先生とスタッフは、患者さんと家族に寄り添い、一緒に悩みながら、最期をどう過ごすかを、つねに考えているといいます。

そんな患者さんとの実話が、『ねこマンガ 在宅医たんぽぽ先生物語 さいごはおうちで』になりました。

本稿では同書から一部を抜粋し、脳梗塞の再発で施設に入っていた92歳のかよこさんのお話をお届けします。

新型コロナ禍で、施設は面会が自由にできなくなり、お子さん姉妹が自宅で看取ることを決心しました。

この記事の漫画を読む(9ページ)
永井 康徳 医療法人ゆうの森理事長 たんぽぽクリニック医師

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ながい やすのり / Yasunori Nagai

2000年に愛媛県松山市で在宅医療専門クリニックを開業。職員3人、患者ゼロからスタートする。「理念」「システム」「人財」において、高いレベルを維持することで在宅医療の「質を高めること」を目指してきた。現在は職員数約100人となり、多職種のチームで協働して行う在宅医療を主体に入院、外来診療も行う。2012年には市町村合併の余波で廃止となった人口1100人の町の公立診療所を民間移譲した。このへき地医療への取り組みで、2016年に第1回日本サービス大賞地方創生大臣賞を受賞。全国での講演会や専門職向けの研修会など、在宅医療の普及に積極的に取り組んでいる。

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ミューズワーク (ねこまき)

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2002年より名古屋を拠点にイラストレーターとして活動を開始。コミックエッセイをはじめ、犬や猫のゆるキャラマンガ、広告イラストや、アニメも手がけている。ねこまきとの共著に70万部超の大ヒット「ねことじいちゃん」シリーズ(KADOKAWA)や、心がほっこりする「トラとミケ」シリーズ(小学館)など人気作品が多数ある。

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