子どもの「数学的思考」を育てるスマホアプリ4選 家族で楽しむボードゲーム、幼児向けパズルも

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「GIGAスクール構想」や「プログラミング教育」など、インフラ面そしてコンテンツ面から国を挙げて必死にアップデートしている最中ですが、現場の教員、保護者の話を聞くと、導入直後ということもあってか、現場はまだ混乱しているのが現状です。

最近よく耳にするこの「GIGAスクール構想」とは、「学校の授業でも、自宅学習でも、すべての児童・生徒が1人1台端末を日常的に活用する」という目的を達成するための手段の1つで、文部科学省肝煎りのプロジェクトです。

すでに運用は始まっており、今後徐々に全国の教育現場へと波及していくと期待されますが、「GIGA端末が来たからもう大丈夫」ではなく、世界に遅れている部分をこれから必死に追いついていく段階、しかもそれは「ようやくインフラが整いつつある」というスタートラインの手前にいる状態なのです。

そんな現状の今、私たちはデジタル教育を学校に任せきりにしていいのでしょうか。今後、コンピューターがあふれる社会での体験や、家庭での教育がより重要になってきますし、家庭でデジタル教育を受けた子どもと、そうでない子どもの間に将来、圧倒的な格差が生まれる可能性もあります。

そして、子どもにITリテラシーを身につけさせるためには、まず親自身が最低限のリテラシーを身につける必要があるのです。

スマホ・タブレットは悪者か?

たとえば、端末の使い方1つとっても、家庭によって差が出ます。

よく、「子どもにスマホやタブレットなどを与えるのはよくない」という意見を耳にします。たしかに、動画閲覧やゲームなど、なんでもできてしまうことがあだとなり、つい時間を奪われてしまいがちです。これは子どもに限らず大人にも共通することでしょう。

また、GIGA端末が学校で配付された後、「子どもが学校から持ち帰った端末でゲームばかりやっていて困る」という保護者の不満を耳にすることもあります。

では、スマホやタブレットそのものが悪いのかというと、そうではありません。

スマホやタブレットのおかげで、どこにいても世界中のたくさんの情報にアクセスでき、多くの知見を得られ、新しい体験ができる、ひと昔前には考えられなかったすばらしいデバイスです。高価な教材を買わなくても、アプリをダウンロードすれば、さまざまな学習ができますし、子どもに触れてほしくないと思う親が多いユーチューブ上にも、世界各国の一流大学の講義が数多くアップされています。

しかも、家庭内だけでなく、通学時など、場所に制限されることなく学習できるのです。

ゲームだって立派なアクティビティーですし、学べることも多くあります。多くのパズルゲームには算数・数学や論理につながる奥深さが備わっているものです。

要は「使いよう」ということです。

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