3つめのNGは、こちらも多用する人が多い「緊張しております」というフレーズです。
「謝りすぎ」「へりくだりすぎ」は要注意です
人前で話すのは緊張するものです。それをユーモア交じりで言えば、共感や応援をされたり、面白がったりしてもらえるかもしれませんが、聴衆に「無駄な緊張感」を与えてしまう可能性があります。
「聴衆が緊張してしまうと、それがさらに話し手に伝わる」という不安のループ状態に陥ってしまうわけです。話し手も聞き手もリラックスした状態に導く工夫が大切です。
「こう言っておけば、少々退屈でも許されるだろう」と「リスクヘッジ」の意味が込められているのかもしれませんが、「つまらない」話ならしないほうがいいわけです。謝りすぎ、へりくだりすぎるフレーズは要注意です。
「日本人が多用『させていただきます』の重大問題」で「言葉の過剰包装」が最近とても目立ちます。
●「~についてご説明させていただきます」
●「~についてお話を差し上げたいと思います」
●「始めていきたいと思います」
●「ご紹介させていただきたいと思います」
●「内容でございますけれども、ご説明させていただきました後に、〇〇についてお話させていただきますので、どうかよろしくお願いいたします」
●「務めさせていただいております」
●「ここにも書かせていただいておりますが……」
●「ご提案させていただきたく、どうかよろしくお願い申し上げます」
「〇〇です」「お話します」「説明します」「始めます」など言い切ったほうがよほど、歯切れもよく、リーダーシップも印象付けることができるはずです。
なぜか、やたらとかしこまった言葉を使いたがる傾向がありますが、「分厚い鎧を着こんだ言葉」では、人の心にはまったく刺さりません。
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