日本人が知らない「日焼け止め」の意外な「危険性」 シャンプー、洗顔料、医薬品を選ぶ時の注意点
食事を通して体内に入ったパラベンは、肝臓や腎臓によって“解毒”される仕組みだが、皮膚から吸収されたパラベンは蓄積しやすい。
パラベン入りのクリームを毎日たっぷり皮膚に塗っていれば、口からの摂取と合わせて、習慣的に体内に取り込んでいることになり、かなり懸念される。
しかし、いい知らせもある。パラベン入り製品の使用をやめれば、ほかの内分泌攪乱物質と同様、やがて体外に排出される。今ではパラベンフリーの製品も市場に出回っている。
パラベンの健康被害を防ぐ確実な方法はひとつ――口に入れる気になれないものを、皮膚につけないことだ。
認知障害のリスクが高まる抗コリン薬
不眠やアレルギー、不安、乗り物酔い。これらの治療には抗コリン薬が用いられる。
抗コリン薬は、神経伝達物質であるアセチルコリンが受容体に結合するのを阻害することで作用する。
アセチルコリンには首から下の不随意筋を収縮させる働きがあり、過活動膀胱の原因になるが、いっぽうで学習や記憶に重要な役目を果たす。
抗コリン薬を持続的に服用してその合成が阻害されると、早ければ60日ほどで認知障害が生じる。3年以上という長期の服用者の場合には、認知症の発症リスクが最大54%も増加するという研究もあるようだ。
念頭に置いておきたいのは、強い抗コリン薬は時おり服用するだけでも、急性中毒症状が現れることだ。副作用には、瞳孔散大、発熱、口内乾燥、譫妄(せんもう)と短期の記憶喪失などがある。
抗ヒスタミン薬や睡眠改善薬として使われるジフェンヒドラミン、酔い止め薬のジメンヒドリナート、抗うつ薬のパロキセチンやクエチアピンなどは、強力な抗コリン作用がある。
これらの薬を処方されて服用しているのなら、もっと安全な薬に変えられないか、医師に相談してみよう。
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