日本人が知らない「日焼け止め」の意外な「危険性」 シャンプー、洗顔料、医薬品を選ぶ時の注意点

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からだの痛みを自己流で治そうとすると、必ず予期せぬ結果を伴う。とくにそれが当てはまるのが、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)を服用した時だ。

アスピリンやイブプロフェンなどの市販の鎮痛薬と言えば、わかりやすいだろう。

NSAIDを定期的に服用すると、心臓発作などの循環器系のリスクが高まるとされる。考えうる原因のひとつは、心筋細胞のミトコンドリアの機能に障害が生じ、エネルギーをつくり出す能力が低下するためだ。

これが活性酸素種(別名フリーラジカル)の生成を促し、心臓組織の損傷を招く。

そのメカニズムは複雑で、まだ解明されていないことも多い。しかし少なくとも、神経変性疾患のリスクのある人は頻繁な服用は避けるべきだ。脳のミトコンドリアの機能障害は、認知機能の低下をもたらす。

NSAIDはまた、胃腸障害を引き起こす。胃粘膜を保護するプロスタグランジンを作る酵素の働きを阻害するからだ。

実際、NSAIDの定期的な服用者には、胃潰瘍や消化管出血などの副作用が見られる。さらには腸内の善玉菌に働きかけて微生物のコロニーを変えてしまい、クロストリジウム・ディフィシルのような日和見病原菌の感染症にかかりやすくなるという論文もある。アメリカでは毎年50万人が感染し、3万人が亡くなっている。

そしてもうひとつ。NSAIDは、本来の炎症経路を無差別に変えてしまう。研究によれば、幅広い炎症を抑えるNSAIDは、筋肉の成長といった、エクササイズの優れた効果まで阻害してしまう。

覚えておこう。その医薬品が、処方せんなしに店頭で買えるからといって、無条件に安全だというわけではない。

サンブロック(日焼け止め)の化学成分のリスク

サンブロックもまた、注意が必要だ。化学成分を使ったごく一般的なサンブロックの危険性のひとつは、紫外線を浴びると非常に有害な物質に変化することだ。

最近になってそう証明されたのが、アボベンゾンという化学物質である。

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