中学受験しない子が「将来不利にならない」勉強法 何の対策もしないと進学塾組との差は開く一方

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いずれにしても、大切なのは自力で図や表を書いての分析をやり続けること。

塾に頼らずともできる勉強法はある

実は、教科書をしっかり活用すれば自然にそうした学習ができるようになっているのですが、現実的にはできていない子が圧倒的に多いようです。

『学習の作法 中学受験・中学入学準備編 (小学校4年生~6年生向け)』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

もし、特殊算の文章題をやるとしたら、式を丸暗記するのではなく、必ず自力で図を作成してから式を立てることが大切です。

その図の中にxや文字式を書き込んで方程式にするというところまでやるほうが、後々スムーズだと思いますが、きちんと図を書いてさえいれば、さほど障害はないでしょう。

数学を進めるなら「数学検定」を目標にしていくのもよいと思いますが、より入試改革に対応している「思考力検定」(国際算数・数学能力検定協会)もおすすめです。

塾に頼らずに簡単な公立一貫校対策と同等の学習ができますし、公式テキストの解説には正答率も示されて使いやすくなっているからです。

◆中学受験「しない子」の勉強のポイント
■ 国語は受験組と同じレベルで学習できていないと厳しい。頻出分野を複数の視点から
■ ただし、素材には中学生向けの理科・社会の参考書が使える
■ 難しすぎる算数や細かすぎる動植物の知識、地名は好きな子だけがやればいい
■ 限定的に、中学入試対策も取り入れる
■ 英語の3つの壁(発音、リズム、後置修飾)を越えて、授業を100%理解する
■ 算数・数学の一貫した作法を身につける
天流 仁志
てんりゅう ひとし / Hitoshi Tenryu

1982年北海道生まれ。東京大学法学部卒。教育水準が低いとされる地元の公立小中学校から鹿児島のラ・サール高校に進学、学力の地域格差への問題意識から受験技術の研究を始める。高3では全国模試でTOP10に入る成績を連発。東大入学後も通信指導を含む複数の塾・予備校でさまざまな学力層の生徒を指導、受験技術研究を重ねる。現在はGLS予備校の教務主任として、札幌の教室と通信添削コースで少数の生徒を指導しながら、最新の研究を反映したカリキュラムやオリジナル教材を作成している。天流仁志の受験情報ブログも運営。著書に『学習の作法(増補改訂版)』(中高生向け)、『親と子の最新大学受験情報講座(文系編)』 (ディスカヴァー)など。

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