中学受験しない子が「将来不利にならない」勉強法 何の対策もしないと進学塾組との差は開く一方

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

現在の小学校英語は、「聞く・話す」に重きが置かれています。このうち、「話す」については、以前から中学校で行われているようなパターンプラクティスが中心であり、内容も簡単なものばかりです。

ところが、今の小学生が授業で聞いている音声の中には、かなりレベルが高いものも少なくないのです。

これが、「一部の単語さえ聞き取れれば」いいではなく、「だいたい理解できるように」なっていたら、卒業する頃には、英語の聞き取りがかなりできるようになっているのではないでしょうか。英語の音とリズム、日本語にはない構造に慣れていれば、十分可能なレベルだと思います。

さらに、文法や単語も勉強する際の目標として「英検」がよくあげられます。ただ、今の英検では3級からライティングが必須になっていて負担が重いので、「TOEIC Bridge」や「JET(ジュニアイングリッシュテスト)」、「TOEFL Primary」のほうが現実的かもしれません。

特に英検3級のレベルは、ネイティブの小学1〜2年生、つまり読んだり話したりするのはともかく、文を書くのはまだまだおぼつかない段階に相当します。無理にライティングの対策までするよりは、「読む、聞く」(+話す)を仕上げるほうが自然なようにも思えます。

算数: 図や表を書いて、分析する

算数については、難関私立を受験するのでなければ、無理に受験算数を学習する必要はないというのが私の見解です。

その一方で、数の性質をテーマにした問題で表を書く練習や、図形の移動の問題でいくつもの図を自力で作成する練習は、大学入試を見据えればぜひ早いうちからやっておいてほしいものです。

ただし、それを算数でやるか数学でやるかは問いません。たしかに、書き出したり表を書いたりする問題については、算数のほうがまとめて扱ってくれる教材が充実していてやりやすいと思います。公立一貫校の適性検査にも、よい問題がたくさんあります。

その一方で、図に書き込んだり図を作成したりする問題は、座標平面上で行うことが多い数学から入るほうがやりやすいのではないかとも思います。

次ページ自力で「図や表」を書くのが大事
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事