待望の「ゴルフ8」実車でわかったデザインの妙 受け継がれる“らしさ"と先進性の好バランス

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サイドウインドウまわりは、「先代と共通ではないのか」と思わせるほど変わっていない。ただし、キャラクターラインは、ドアハンドルの位置に上昇した。弟分のポロの現行型は、キャラクターラインが一気に増えてやや煩雑になったが、ゴルフはゴルフらしいシンプルさをキープしていて安心した。

先代のゴルフ7と非常に似ている新型ゴルフのサイドビュー(筆者撮影)

外観でもっとも大きく変わったのは、フロントだろう。先代はグリルとヘッドランプの下端を揃え、ヘッドランプが両端に行くほどせり上がる“吊り目顔”だったが、新型は逆に上端を揃えており、ヘッドランプは下側に広がっている。グリル、ヘッドランプともに薄くなったこともポイントで、逆にバンパーの開口部は広がった。

この変更で、空気抵抗係数Cd値は0.3から0.275に下がったそうだが、吊り目のヘッドランプは、丸目を捨てた3代目から受け継がれてきたディテールだったので、メガネをかけたような新型の顔つきは慣れが必要だという声も出てきそうだ。

それに比べれば、リアまわりの変化は控えめといえる。

リアまわりはテールゲートが直線的なデザインとなった(筆者撮影)

雰囲気は似ているが、「GOLF」のロゴがリアゲートオープナーを兼ねたVWエンブレムのすぐ下に移動し、グレード名を示すロゴは消滅。ルーフエンドスポイラー、コンビランプ、バンパーなどが一新された。

ボディカラーは、全8色を用意している。イメージカラーにもなっている鮮やかなライムイエローを除けば、白(パールとソリッドの2タイプ)、赤、青、グレー(濃淡2タイプ)、黒と、定番商品らしいラインナップだ。このうちイエローと2つのグレーが新色となる。

デジタル時代のインテリア

新型ゴルフのデザインは、インテリアのほうが変化は大きい。中でもインパネは、10.25インチと10インチのデジタルディスプレイを横に並べた、今風の眺めに一新された。

メーターは、クラシカルなダイヤルからナビの地図メインまで4種類の表示が選べ、ステアリングスイッチで左右のサブメニューを呼び出すことができる。このあたりのインターフェイスはわかりやすく、練りこまれていると感じた。

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