待望の「ゴルフ8」実車でわかったデザインの妙 受け継がれる“らしさ"と先進性の好バランス

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センターディスプレイの操作はタッチパネル、その下に並ぶ細長いタッチ式スイッチ、ハザードランプスイッチ周辺のスイッチの3カ所に分かれており、一部は音声操作もできる。

水平基調のインストルメントパネルに大きなディスプレイを置く今どきのデザインに(筆者撮影)

ハザードスイッチの周囲にあるタッチ式スイッチは、エアコンとドライブモード、パーキングアシストを呼び出すものだった。いずれもオーディオやナビに比べれば、操作の頻度は少ない。そこまで考えて配置したのであれば、さすがだ。

一方、オーディオのボリュームやエアコンの温度などを調節するディスプレイ下のボタンは、横方向に指をスライドさせると一気にレベルを変えることができるが、短い試乗時間では思いどおりに扱うことができず、1回ずつ押したほうが確実だった。

インテリアで唯一、残念なのは…

センターコンソールでは、シフトレバーが短い電気スイッチになったことが目を引く。「P」ポジションのみ、レバー前のボタンで操作するタイプだ。従来はダイヤルだったメーター右側のライトスイッチも、タッチ式に変身しており、いずれも格段にモダンな印象になった。

電気スイッチとなったシフトレバー。後方のボタンは電動パーキングブレーキ(筆者撮影)

それだけにステアリングやその奥のウインカーやワイパーのレバー、ドアのパワーウインドウスイッチが、先代と同様の見慣れた造形なのが残念だ。トータルデザインという観点で言えば、こういう部分も一新してほしかった。クオリティは先代で格段に引き上げられたこともあり、今回は特別な感動はなかった。

また、大きなディスプレイを上方に並べたこともあり、エアコンのルーバーが下のほうに位置していることも気になった。インパネのルーバーはフェイスレベルと呼ばれることもある。この高さで顔の近くに風を当てるのは難しかった。

シートの形状やかけ心地は先代と似ている(筆者撮影)

ホイールベースはやや短くなったものの、リアシートの広さは先代同様であると感じた。座面、背もたれともに傾きが強めなのはゴルフの伝統で、体の収まりがいい。大きく開くドアのおかげで乗り降りしやすいのは、伝統的なゴルフの美点だ。シートは前後ともにカチッとした固さが心地よかった。この点もゴルフそのものだ。

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