iOS 15から搭載される「iPhoneの5つの大進化」 Androidユーザーと動画を見ながらビデオ通話
例えばアプリの起動や音楽の再生・停止の指示、タイマー設定、予定の確認などは、音声認識から指示の実行までインターネット接続を伴わず実行できるようになった。ただし、指示の内容にネット接続が伴うウェブ検索やウィキペディアの情報表示、メッセージの送信などは、引き続きネット接続が必要となる。
このSiriの音声認識技術の変更はプライバシーだけではなく、音声アシスタントの反応速度が大幅に向上する効果がある。ネット接続環境の善しあしに関係なく、瞬時に指示を理解できるからだ。
さらにiOS 15で、Siriは、画面に表示されている内容をリンクもしくはスクリーンキャプチャとして送信する指示を受け付けるようになった。また1つのことに答えた場合、その文脈を維持して追加質問もできるようになる。
音声アシスタントの中で、Siriは必ずしも賢さでリードする存在ではない。しかしプライバシーの大きな改善は、音声アシスタントの利用をためらっていたユーザーを振り向かせることになるかもしれない。
「集中モード」とは?
アップルは2018年より、iPhone、iPad、Macに「スクリーンタイム」という機能を導入した。「スマホ使いすぎに対して対処していない」という株主からの提言に応える機能として導入し、アプリごとの使用時間の統計を確認できるようにし、1日あたりの利用時間を制限する機能を提供した。
今度は使っている人がスマホに振り回されないようにする「集中モード」を用意し、生活の中でのバランスを取りやすくする機能を導入する。とくにリモートワークの積極的な活用で、仕事時間も自宅にいる人が世界中に増えたことが背景にある。
集中モードは、これまで存在していた「おやすみモード」(通知をオフにする)、「ベッドタイム」(画面を暗くし、必要最低限の表示に限る)、「運転中モード」(運転中のスマホ操作を制限)を統合し、これに「仕事モード」(仕事に使うアプリと、同僚からの通知を受け取る)、「パーソナル」(余暇に使うアプリと、家族や友人からの通知を受け取る)を追加したものだ。
なお、仕事用アプリや同僚、家族、友人は、ユーザーが自由に編集することができる。また、自分のモードを新たに追加することも可能だ。
例えばメッセージアプリでは、相手に通知が届いたかどうか、送信した人に知らせる仕組みが備わった。相手の状況を知って遠慮することもあれば、それでも知らせる際に通知を送る判断をすることもできる。
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