覚えていてほしい漢字は「兆」ゴルゴ松本命の授業 兆しが見えない時代「逃げずに眺めて挑もう」
俺の20代は「本」だったね
20代か〜。懐かしいね。俺の20代といえば、21歳で芸能の世界に飛び込んで。最初は役者志望だったんだよ。
アルバイトして生活費を稼ぎながら、仲間と夢中になって夢を追いかけてさ。
お笑いの世界を目指すことになったのは27歳のとき。そこから最初の何年間かは芽が出なかったら、まあ俺の20代は言わば種まきの時期だよね。
そんな俺の20代を漢字1字で表すなら「本」。「本」ってどんな言葉に使われてる? 「基本」「手本」「見本」……。そう、つまりあらゆることの土台、言い換えるなら根っこになるのが「本」。字を見てもわかるでしょ?
木の根元に一本線を引いたら「本」。つまり、本は生きていく上での根っこになるものなんです。
俺、25歳のときにちらっと立ち寄った本屋で、1冊の本を手に取ったんだよね。それが、浄土真宗の宗祖・親鸞のことを書いた心についての本で。
当時の俺は親鸞の「鸞(らん)」という字が読めなくてね(笑)。「これ、何て読むんだ?」っていうところからのスタート。
それでも、読んでみたら面白くてさ。そこから歴史の本から政治経済の本までとにかくいろんな本を読んだ。