結婚したい人に「ライザップ的決意」が必要なワケ 「100日で結婚」を提唱する鎌田れいさんに聞く

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婚活は苦しいので、うまくいかない時期が続くとみんなひねくれてしまいます。「婚活は利益率の悪い投資だ」なんて言い始める。でも、大事なのはお金じゃないんですよ。たった1人の相手の気持ちを手に入れられない自分が悪いのです。

何かのきっかけがあると人は変われます。よき結婚ができれば、それまでの苦しかった時間すらも有意義に思えるものです。

――そうですね。僕がインタビューしている晩婚さんたちも「今までの人生経験があったからすばらしい相手に会って結婚できた」と振り返る人が多いです。若い頃だったら今のパートナーが持っている美点には気づかなかったので晩婚でよかったと言い切る人もいます。

結局、諦めずに婚活をやり続けている人が結婚できるのです。相性がいい人と会うためにも何人かと出会う必要があります。

ただし、相性がいい相手とも関係性はゼロからのスタートなので、エネルギーを使って集中的にコミュニケーションを取らなければなりません。身だしなみや言葉遣いも含めて魅力的な人間になり、相手に自分を好きになってもらえる努力をする。それができる人は必ず結婚できます。

生活圏外の人と付き合うために必要なことは…

婚活による結婚と生活圏での恋愛結婚との違い、そして「結果にコミットする」ダイエットとの共通点と相違点の指摘は興味深かった。就職活動と同じく、婚活でも断られたり断ったりを繰り返していると疲弊してしまう。しかし、「相性が悪い会社(人)と一緒にならなくてよかった」と思えば無駄な時間ではないし、自尊心が傷つくことも少なくなると思う。

今まで関わりのなかった人と結婚を視野に入れて付き合うためには、鎌田さんの言うとおり「コミュニケーションを詰める」必要がある。相手に合わせて服装やマナーを変えることも求められるだろう。それも転職や業務と同じように考えればいい。100日間のプロジェクトに入ったと思って集中するのだ。

一緒に暮らし始めれば、毎日メールをしたり毎週デートを計画する必要はなくなる。相性のよい人との結婚生活は個人の自由を制約したりはしないことにも気づくだろう。

鎌田さんのいう「なだらかな愛情」に支えられながら、それぞれがやるべきことに楽しく励めばいいのだ。優先順位をつけて仕事できる人ほど婚活でも結果を出せるのかもしれない。

大宮 冬洋 ライター

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おおみや とうよう / Toyo Omiya

1976年埼玉県生まれ。一橋大学法学部卒業後、ファーストリテイリングに入社するがわずか1年で退社。編集プロダクション勤務を経て、2002年よりフリーライター。著書に『30代未婚男』(共著、NHK出版)、『バブルの遺言』(廣済堂出版)、『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました。』(ともに、ぱる出版)、『人は死ぬまで結婚できる 晩婚時代の幸せのつかみ方』 (講談社+α新書)など。

読者の方々との交流イベント「スナック大宮」を東京や愛知で毎月開催。http://omiyatoyo.com/

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