「声の大きな上司」に空気を支配されない方法とは 米海軍で屈指の元潜水艦艦長が教える忖度対策
たとえば、「あの映画はよかったか」や「スペイン語を話せるか」と尋ねたいときでも、「あの映画はどのくらいよかった?」や「スペイン語をどのくらい話せる?」という尋ね方ができないかと考えるのだ。
さらに会議の場に「パーセントカード」を用意すれば、程度を表しやすくなる。1、5、20、50、80、95、99などと書かれたカードをひと組として人数分用意するのだ。会議の場で注目すべきは、極端な意見を持つ「異端児」だ。誰よりも肯定的、または否定的な感情を持つメンバーである「異端児」に焦点をあててほしい。
心理的安全性が十分な時に使えるやり方
それから、パーセントカードを同時に見せるという使い方もある(この使用は心理的安全性が十分な場合に限る)。テーブルの中央にみなのカードを集めるのではなく、全員が一斉に自分の思うカードを見せるのだ。そのうえで議論を開始し、異端児に意見を尋ねる。
投票には複数の項目に投票するという方法もある(これも心理的安全性が十分な場合に限る)。複数の選択肢からひとつを選ぶとなると、パーセントカードは役に立たない。選択肢を狭める必要があるからだ。こういうときは、各自が好ましいと思う選択肢に投票すればいい。
具体的には、各自に選択肢の3分の1の票数を与える。たとえば選択肢が10あるときは、各自に3票ずつ与えて投票させる。それを集計すれば、いちばん票を集めた選択肢がわかる。この投票は、記名式、無記名式のどちらでもできるほか、電子メールを使ってもいい。
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