コロナ禍で「輸入バイク」の販売が絶好調なワケ ハーレー、BMW、ドゥカティなどが軒並み好調
もう1つは、ヨーロッパ車としては車体がコンパクトでシートの低い車種が多く、小柄な人でも扱いやすいことである。ちなみに、筆者が現在、所有するのもトライアンフだ。
トライアンフにはモダンクラシックの2気筒のほか、やはり豊富な経験を持つ3気筒シリーズがある。今回、乗ったのは3気筒の新作「トライデント660」だ。
最大の注目は価格で、大型自動2輪免許が必要な輸入車としては異例の100万円切りを達成している。乗り味はほかのトライアンフほど濃厚ではないが、3気筒独特のフィーリングはしっかり備えていて、初めての輸入2輪車にふさわしい。
2輪車もアダプティブクルーズコントロール装備へ
ドゥカティは、長年“Lツイン”と呼ばれる、前側のシリンダーを水平近くまで倒したV型2気筒エンジンをアイデンティティとしてきたが、画一化していた印象もあった。
そこで近年では、ロードレース世界選手権「モトGP」で活躍しているV型4気筒を投入。スーパースポーツの「パニガーレ」に続いて、4輪のSUVに相当するアドベンチャーツアラーの「ムルティストラーダ」にも搭載した。
試乗したのは上級グレード「V4Sスポーツ」。さすがにLツイン独特の鼓動はないものの、4気筒のスムーズさはツアラーには好ましい。
それ以上に特筆すべきは運転支援システムで、なんとアダプティブクルーズコントロール(ACC)まで備わる。作動感も最新の4輪車に遜色のないものだった。これまでドゥカティに興味のなかった、新しいユーザーを取り込んでいきそうだ。
5位につけているのはオーストリアのKTM。オーストリアに自動車ブランドはないものの、トヨタ「GRスープラ」の生産も担当するマグナ・シュタイヤーがあるなど、工業レベルは高い。
KTMは、もともとオフロードバイクをメインにしていたが、20世紀末になってロードスポーツの「デューク」、アドベンチャーツアラーの「アドベンチャー」を送り出している。
小排気量車が多いのも特徴で、125/250/390ccと日本の免許制度や車検制度に合わせたようなラインナップもあり、実際に売れている。
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