下腹太りに悩む人は座りすぎの悪影響を知らない 筋トレやマッサージより深部リンパケアを

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下半身のリンパのめぐりが悪化すると鼠蹊部に汚れたリンパが滞っていき、そこが詰まることで、むくみを呼びます。めぐりが悪いことで冷えて栄養素や酸素が届かない部分が生じ、基礎代謝は低下。すると脳は「体の危機だ! 冷えた部分を温めないと」と判断し「保温機能のある脂肪をつけろ!」という指令を出します。こうして汚水リンパで下腹がむくむだけでなく、脂肪までついて本格的に厚みを増し始めるのです。

リンパ節の詰まりにマッサージは効きにくい

排水口の汚れは、勢いよく水を流せば落ちます。だとしたらリンパをガンガン流せば、滞った状態も解消できるはずです。この考え方はもっともで、健康な人なら運動や入浴で血流をアップさせるだけでもリンパの流れは改善します。しかし深部リンパが渋滞するクセがついた人は、リンパの通り道に詰まりがあるためうまく流れません。

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この状態は、キッチンの排水口に食べかすや油などが溜まってヘドロ状になり、下水管まで詰まらせたようなもの。勢いよく水を流したところで詰まったままです。リンパも同様に、老廃物というゴミが溜まると詰まりを解消できません。こうして行き場をなくした汚水化リンパは、皮下組織にあふれ出して、むくみだけでなくセルライトまでつくるのです。

もし、リンパマッサージなどを受けても数日で効果が消えるとしたら、リンパの出口が詰まったままの可能性が高いと思います。大前提として、さすったりもんだりする刺激はリンパの詰まりには効果が薄いからです。神業的手技でもなければ、リンパは一時的に移動するだけ。詰まりを解消しないかぎり、残念ながらリンパは元の位置に戻ってしまいます。

もし、どうしても下腹が凹まないとお悩みでしたら、鼠蹊部のリンパ節のケアと、お腹の深部にあるリンパの流れを改善する方法をお試しください。

永井 峻 整体師、楽ゆる整体院長・スクール代表

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ながい たかし / Takashi Nagai

1982年、富山県出身。スポーツ選手や医師、女優やモデルなども含めて「病院で解決しない悩み」を改善する施術や健康指導を、10 年間で約10万件行ってきた。自律神経のケアを専門とした整体院には、地方や海外からの来院も多く、予約のキャンセル待ちも1000人以上となったため、セルフケアの開発と普及に本腰を入れる。モットーは「早い、簡単、なのに効く! 」。特に、10 年をかけて開発した「うるおいツボ揺らし」は「筋トレより体が動くようになる」「エステより細くなる」と好評。多くの相談者の体質改善に貢献している。

楽ゆる式公式ブログ
https://www.rakuyuru.jp

楽ゆる式 整体&整体セラピー
https://www.youtube.com/user/rakuyuruTR

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