また、その様子をSNSにあげることで、周りに「人生を楽しんでいる」「パリピの友達がいるんだ」というアピールをすることもできる。具体的な事例を以下、3つ紹介する。
① パリピ酒
お酒やジュース、冷凍フルーツなどをバケツに入れて混ぜて作るお酒。主に混ぜるお酒はストロング缶やエナジードリンク。未成年の若者はファンタやモンスターエナジードリンクを混ぜて作る。
もともとは海外のホームパーティが発祥。お店に行かなくても、公園や宅飲みの場でも友達と多種多様なお酒を楽しむことができると、営業時間短縮で夜まで飲めない大学生の間で流行した。あくまでも「パリピ」を真似ているという建前で、大勢でバケツを囲ってお酒を飲んでワイワイ楽しんでいる。
② 「ウェイウェイらんど!」で飲む
この”パリピ酒”の中で人気なのが、1本20mlアルコール約15度のクライナーファイグリング。このお酒を飲みながら楽しめるすごろくセット「ウェイウェイらんど!」が人気になった(すでに完売)。クライナーファイグリングが6種類、計12本とすごろくシートが入っている。
すごろくに入っている酒瓶はカラフルでサイズも小さいため、可愛らしくて映えると話題になり、SNSにあげる人が多かった。
「ウェイウェイらんど!」のすごろくのマスには“お酒を飲む”という指示が多くあり、ハイペースで飲める設計になっている。そうした点が、コロナ禍で宅飲みが増えるなかで若者ウケした。こうして「パリピの真似」をして楽しんだり、その様子を周りにアピールしていた。
③ VacationTransition 動画で遊ぶ
欧州発のTikTokトレンド。「Dirty Heads-Vacation」という音源に乗せて、くしゃみのタイミングでクライナーなどの小瓶のお酒を口に加えて飲むという動画。海やスキー場などのアウトドアのシーンで行っている若者が多い。
くしゃみをする前のシーンをコロナ禍の日常生活に重ね合わせ、それをふき飛ばすかのように、飲酒とスポーツという楽し気な動画を組み合わせるものが多い。コロナ禍で鬱屈とした日々が続く中で、ちょっとした現実逃避を楽しむような内容になっている。
小瓶を口にくわえた飲み方をしたりすることで、「パリピ」っぽさを表現して遊んでいる。
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