中国のコロナワクチン接種は意外に簡単だった! 「中国製ワクチン、OK?」 外国人には確認して接種

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2回目の接種後、私はついつい酒を飲んでしまった。1回目と違い、すでに接種した人が周りに多く、「飲んだけどなんともなかったよ」という声が多かったのだ。「あんなもの、もし副作用が出た時のために3日間とか言ってるだけだよ。1日空ければ大丈夫!」などと根拠のないことを言う人もいる。要は、身体に病原菌みたいなものを入れるわけだから、接種前後には体力を整えて健康で抗体作りをうまくやってほしいということだろう。

日本のSNSの私のタイムラインで流れてくる投稿を見ると、多くの友人がワクチン接種に反対しているようだ。自由の国・日本では、打ちたくない人は打たなくてもいいのかもしれないが、ここ中国ではそうはいかない。罰則こそはないが、打たなければ実際問題としてツアー、つまり仕事ができない。日本で反対している人も、「打たなければ失業する」という状況に追い込まれればきっと打つのではないか。あるいは、そんな状況に異を唱えて社会に対して戦いを挑むかもしれない。それも「自由」である。

「打てば済むんだから、打てば~」

でも、中国人はそうは考えない。「打てば済むんだから、打てば〜」。そんな雰囲気であろうか……。すでに「2億人がワクチンを打った」と言っても、14億という総人口から比べれば、まだまだ数分の1である。でも私の実感から推測すれば、人口の過半数が接種済みとなる日は、もうすぐ来るような気がする。

なにより、この国は人民の自由を奪ってまでコロナを封じ込め、プライバシーを無視してまで人民の行動を監視する。しかし、それによって経済はもう正常に動いているのだ。しかも、人民がそれに異を唱えているようには見えない。

「白い猫も黒い猫もネズミを獲るのがいい猫だ」と鄧小平さんは言った。どんなやり方であろうが、コロナを封じ込めて国民がまた豊かになればそれでいいのだ。それが中国なんだ――。

ファンキー末吉 音楽家

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ふぁんきーすえよし / Funky Sueyoshi

1959年、香川県坂出市生まれ。1980〜90年代に爆風スランプのドラマーとして活躍。大ヒット曲「Runner」「リゾラバ」などの作曲者でもある。現在、日本と北京で音楽活動を精力的に続ける。著書に『中国ロックに捧げた半生』『日本の音楽が危ない~JASRACとの死闘2899日』『平壌6月9日高等中学校・軽音楽部北朝鮮ロック・プロジェクト』『大陸ロック漂流記―中国で大成功した男』『ファンキー末吉の10日で覚える「ひとこと」中国語会話』など。

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