中国のコロナワクチン接種は意外に簡単だった! 「中国製ワクチン、OK?」 外国人には確認して接種

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これを発見したときは、寧夏回族自治区銀川市に滞在していた。しかし、銀川市では、外国人がワクチン接種をすることは無理なようだ。すると、マネジャーが北京で予約をしてくれた。

指定された場所は外国人用病院。診察料が高いので、普段の私なら滅多に行かない場所である。施設に入ると、中国人スタッフが英語で話しかけてくるので「中国語で」とお願いした。渡された書類も、中国語なら知らない単語でも漢字なのでなんとか理解できる。

接種前に記入させられる問診票(写真・本人撮影)

書類は問診票と誓約書のようなものだ。アレルギーを問う欄があったが、私はカンボジアでなぜか原因不明のアレルギーが出た。これは薬を飲めばすぐに治る軽い花粉症のようなものなので、ここは「薬とかを打ってアレルギー反応が出たことがあるか」という意味だろうと解釈して「否」にチェックを入れる。

接種自体はスムーズで、注射を打つ医者から「これは中国製のワクチンだが」と確認を促された。その箱に記されたワクチンの名前を見せられ、私が口頭でOKを出したらすぐに接種して終わり。そして接種後にこう言い渡される。

「風呂は1日は入っちゃダメ!!飲酒は最低でも3日間は控えてください!!」

ワクチン接種後の飲酒で意見が分かれる

え? 私はここに来る前にクライアントと食事をしてビールを飲んで来たばかりである。大丈夫だろうか……。とはいえ、そんなことを口走ったりしてめんどくさいことに巻き込まれるのはいやなので、何もなかったようなフリをして診療室を出る。だが、万が一副作用などが出た時のためだろう、「待合室で30分待て」ということなので、ドキドキしながら待った。

接種後すぎに、事前にインストールされているコロナ関連のスマホアプリに反映される(写真・本人撮影)

 

アルコールによるショック症状とか期待、いや心配してはいたものの何もなく、そのまま病院をあとにした。スマホのアプリを見ると、もう1回目のワクチンを接種したという結果が反映されている。

さて、ワクチンを接種したその日の夜はちょうど飲み会だったので、「ワクチンを打ったばかりなので」ということで酒は遠慮していた。ところが、ここで同席者の間で意見が分かれた。

居酒屋を経営している日本人は、「私なんか打って、その足で飲みましたがな。飲んでも大丈夫」と言うが、その場にいた日本人駐在員は、「打った夜の8時ぐらいから調子が悪くなって、次の日は寝込んで会社に行けなかったぐらいです」と言う。反応には個人差があるのだろう。ここでバクチを打っても仕方がないので、私はこの日から3日間は禁酒をした。

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