婚活170敗「年収700万の男性」が最後に掴んだ幸せ 「待ち」に徹している女性たちに言いたいこと

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そんな中で、このたび成婚した義孝(仮名、40歳)は、3年半の婚活の間、私に、一度も愚痴をこぼしたことがなかった。彼は、私のところだけでなく、大手の結婚情報センターにも登録をしていた。活動の場を広げることで、より多くのお相手に出会って、チャンスを近づけたかったからだ。

義孝は、スラリとしたスリム体型で、10歳は若く見える童顔のハンサム。年収も700万円あったので、入会面談をしたときには、そんなに苦労することなく結婚していくのではないかと、私は思っていた。

ところが意外と、苦戦を強いられた。この3年半のうちで、大手結婚情報センターと私の相談所でお見合いした数の合計は、彼に聞いたら170回近くあったようだ。

お見合いは、できる。しかし、成婚に至る相手には出会えない。それが続いていた。

婚活を難航させる6つの要因とは

仲人の経験則で、男性の婚活を阻む要因は、下記のことが多い。

1. 恋愛経験がなく、女性とどう会話をしていいのか、実際にお付き合いに入っても、2人の距離をどう縮めていったらいいのかわからない。

→女性も男性のことをいいと思っていても、相手が動かないので、「私には、興味がない」と解釈したり、動けない男性に男としての魅力を感じなくなったり、付き合っていくモチベーションが下がってしまったりする。

2. 一度も一人暮らしを経験したことがなく、ずっと実家暮らしをしている。

→身の周りのことを母親にやってもらっているから、結婚したとしても、家事や料理はいっさいできず、それらをすべて女性側に押し付けてくるような印象を与える。また、いい年した息子をいつまでも手放さない母親は、そもそも過干渉な親なので、そんな姑のいる男性の元には嫁ぎたくないと思う。

3. ペットを飼っている。

→飼っている側にしてみたら、ペットは家族で、結婚するときは当然一緒に連れていきたいと思っている。しかし、ペットの毛でアレルギーを引き起こしたり、単純に動物が苦手で触れることができない人もいる。ペットと一緒の生活に抵抗を感じる人は、意外に多い。

4. 戸建て、もしくはマンションをすでに購入している。

→“一国一城の主”という言葉があるが、男性は、自分で買った家には愛着を持っているので、結婚後もそこに住みたいと思っている。住む場所が動かせないと、「そこに住んでもいい」という相手に限定される。結婚後も現在の仕事を続けたいと思っている女性も多いので、候補者の幅が狭まる。

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