仲人として婚活現場に関わる筆者が、婚活者に焦点を当てて、苦労や成功体験をリアルな声とともにお届けしている連載。今回は、「婚活の厳しさを知ったときにやるべきこと」について記したい。
30代で「自然に出会っての結婚」は難しい
半年前に入会してきた初美(仮名、39歳)は、これまで婚活らしい婚活をしたことがなかった。入会面談のときに、こんなことを言っていた。
「普通に生活している中で自然に出会った人と自然に恋愛をして、結婚をすることが理想でした」
これまでに、2人の男性と付き合ってきたという。
「1人は、大学のときにインカレサークルで出会った、ほかの大学に通う2つ上の男性でした。もう1人は、29歳のときにあるグルメサークルで知り合った6歳上の人。大学時代の彼は、向こうが都内の会社に就職をして、その1年後に関西の支社に転勤になったあたりから、疎遠になり自然消滅をしました。
グルメサークルで知り合った人は、私が30歳になって、結婚という言葉を出したら、振られました。『僕は、結婚に興味がないし、こうやって付き合っているだけじゃダメなのかな。もし結婚したいなら、相手は僕じゃないね』と。なんだかすごいショックで、以来、そのサークルからも足が遠のいて、彼と連絡も取らなくなりました」
30歳でフリーになったけれど、自然に生活しているうちに、また付き合う男性が現れるだろうと思っていた。しかし、気づいたらもう30代が終わろうとしていた。
「30代を振り返ってみると、20代の頃とは明らかに周りの環境が違っていました。知り合いの男性で“すてきだな”と思う人は、結婚しているか彼女がいるかだし、35歳を越えたあたりから、合コンのような飲み会にも誘われなくなった。自然に生活していたら出会いがないんだと痛感したんです」
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