「婚活がうまくいかない人」に欠けている視点

会ったばかりで「恋人気取りの男性」に違和感

私は会員たちに、「婚活におけるLINEは、連絡ツールではなくコミュニケーションツールですよ。毎日のLINE、最低でも1週間に1回のデートは大事ですよ」と言っている。それは、生活圏内で自然に出会い結婚していくのと、婚活で結婚していくのとでは、気持ちの出来上がり方が違うからだ。

前者は、相手をもう十分に好きになっているから結婚をする。一方で後者は、結婚という目的のために見も知らぬ相手に出会い関係を築いていく。お互いのことを急速に知っていくためには、マメにコミュニケーションを取っていくことが必須なのだ。

ただ、お見合いを経てお付き合いに入った当初から、“結婚したら”という言葉を相手に連発されると、それに引いてしまう人がいる。それはどちらかというと、男性よりも女性側に多い気がする。

なぜなら男と女とでは、異性を好きになる速度が違うからだ。男性は、見た目から女性を好きになる。目の前の相手がドンピシャのタイプだと、人柄を飛び越えて7〜8割方好きになってしまう。ところが女性は、見た目から入り、男性のバックグラウンド、性格などトータルで男性を好きになっていく。気持ちが温まるのが遅いのだ。まだ相手を好きになっていないうちに恋人気取りされると、どうしてもそこに違和感を覚えてしまうのだ。

相手が急に“おじさん”に見えた出来事

正蔵に交際終了を出した後、初美はいくつかの見合いをし、今度は、洋一郎(仮名、51歳)と、交際に入った。年齢でいうと一回り上だったが、金融機関に勤めていて、年収が1500万円あり、とても条件のいい男性だった。

3回目のデートを終えたところで、初美が、面談をしたいと連絡を入れてきた。

「仕事が忙しい方なので、LINEも2日に1回、3日に1回に来る程度。私にはそのくらいのペースのほうがちょうどいいと思っていました。ただ、お会いすると自分のことばかり話すんです。仕事の話をするのがお好きで、資産運用とか株の話をしてきたりもするんですけど、私はちんぷんかんぷんで、全然楽しくないんですよ」

最初は、ニコニコしながら相づちを打っていたが、話がつまらないだけでなく、だんだんと自慢話に聞こえるようになってきたという。

「『結婚して仕事を続けたいなら、続ければいいし、それはどちらでもいいですよ。僕には奥さんを自由にさせてあげる経済力がありますから』とか、『あなたが稼いだお金は、自由に使ってください』とか。そういう話をされたらうれしい女性もいると思うんです。でも、私はまったく心が動かなかった。あと、会うたびに年齢差を感じるようになってきました」

次ページ“おじさん”だと感じてしまう、決定的な出来事
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