『書道ガールズ!!』猪股隆一監督インタビュー--リアルに撮ったのは、現実の世界観にこだわりたかったから

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 地方を舞台にした映画はこれまでにもやったことはありますが、今回は本当に自分たちの町の映画だというような気持ちがとても強かったのではないでしょうか。市長さんをはじめ、市役所の方にもボランティアという形でずいぶん参加していただきました。

--製紙工場の煙突から煙がモクモク出ているシーンが印象的です。

四国中央市は紙の町なんです。彼女たちにとってあの煙突は一種の、町そのものを象徴している。だからあの煙突は、自分たちは町から見守られているんだという気持ちを込めた存在です。 

--映画のテーマは「再生」ですが、これは主人公たちだけでなく、地方の再生も意味しているのですか。

今回僕らがこの映画で見せたかったのは、町そのものの今の姿に加えて、日本の女の子たち、若い人たちが抱えているいろいろな問題について。だから2つを再生させていくっていうのがテーマですが、比重としては彼女たちの青春ドラマのほうが大きいかもしれません。

--ところで、映画に出てくる書道は出演者が本当に自分で書いたんですか?

出演者のみなさんと最初にお会いして、まずお願いしたのは、書道と、四国の言葉ですね。これはごまかさないでやりたいので、なんとか頑張ってとお願いしました。たとえばピアノを弾くシーンで手元だけ別の人にするのはよくありますけど、今回はそれはしたくなかった。

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