東洋経済オンラインとは
ライフ

MRIや血液検査でもわからなかった腰痛の「原因」 1年以上病院やマッサージに通っても改善せず

5分で読める
2/3 PAGES
3/3 PAGES

「いいえ、けっしてそうではありません。たしかにFさんは痛みを感じていらっしゃるはずです。ただ、痛みを感じる脳が、心のストレスによって誤作動を起こしてしまうことがあるのです」

心因性の腰痛とはどういうものか、そしてFさんの腰痛も心因性のものである可能性が高いことを伝え、この時には、一度心療内科(精神科)に行ってカウンセリングを受けたほうがいいだろうと考えたので、腰痛の患者さんの診療実績のある心療内科の受診をおすすめしました。

ストレスの多い環境では腰痛が増える

ストレスと腰痛の関係は、最近とても注目されています。精神的なストレスを抱えていると腰痛を発症しやすく、かつ、腰痛が慢性化しやすくなることが、最近の研究で次々とわかってきたからです。

『腰痛難民』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトへジャンプします)

たとえば、アメリカではこんな研究も行われています。被験者を2つのグループに分けて、一方のグループの人たちには否定的な言葉で責めて心理的なストレスを与え、もう一方のグループの人たちには肯定的な言葉で褒め、同じ量の物理的な負荷を腰椎に与えたらどうなるのかを調べたのです。

結果は、否定的な言葉で責められ心理的なストレスを与えられたグループのほうが、腰痛の発生率が高くなりました。なおかつ、内向型、直感型の性格の人が腰痛を発症しやすかったそうです。

つまり、ストレスの多い環境、ストレスを受けやすい性格の人のほうが腰痛を発症しやすかったのです。ということは、仕事や日常生活のなかで同じように腰に負担のかかる作業を行っていても、どんな環境かによって、腰痛になりやすいかどうかは変わるということ。ストレスの多い環境であれば、当然、腰痛は増えるということです。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象