記者クラブ崩壊 新聞・テレビとの200日戦争 上杉隆著
フリージャーナリストの著者が、かねて日本のジャーナリズム衰退の元凶だと批判してきた記者クラブ制度。所属しないメディアを排除し、官僚が流す情報を「垂れ流す」ことによって、国民の知る権利を阻害してきたという。
しかし、昨年の政権交代によって徐々にだが、記者会見が開放されつつある。それは本書に掲載された岡田外相の記者会見開放宣言や閣議後の「ぶら下がり」会見廃止、亀井金融相による記者クラブと非記者クラブ向けの1日2回の会見に至るまでの詳細なドキュメントからもわかる。
日本の記者クラブが「特オチしない権益」を守ろうとするがゆえに、自らの国を滅ぼそうとしていることに早く気づくべきだと主張する。
小学館101新書 735円
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