自分は副業ができないと諦める人の3つの誤解 思い込みを捨てればさまざまな可能性が広がる

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それでも、身の丈にあった、しかし自分のためにもなる副業ができないか。

もちろん私は「不用品転売」「アンケートサイトでの回答」「ポイントサイトでのポイント獲得」を否定するものではない。ただ、なぜ多くの人が、それらの短絡的な仕事に集まるのだろうか。拙著『稼ぐ人は思い込みを捨てる。 みんなの常識から抜け出して日本の真実を見るスキル』でも詳しく述べているが、そこには3つの誤解があるように思う。

誤解①「副業=本業とは関係のない仕事と思っている」
誤解②「副業で稼ぐためには、まずお金を払って勉強せねばならないと思っている」
誤解③「お客が寄ってくると思っている」

よく、「嫌な仕事を辞めてYouTuberで成功する」といった物語が語られている。私はもちろん、ありうる話だと思う。ただ、成功確率は0.1%もないだろう。たとえば、製造業の現場で働くビジネスパーソンが、ゲーム配信のYouTuberで成功するのは不可能ではないにせよ、かなり難しい。それよりも、本業の延長線で考えたほうがいい。みんな副業と本業を離して考えすぎだ(誤解①)。だから、私はまず本業の延長線での副業を勧めたい。

わからないことがあれば本を書く?

ここからは個人的な体験を交えてお伝えしたい。私はこの東洋経済オンラインでも連載をしている野口悠紀雄氏の講演を聞いて衝撃を受けたことがある。私が20代だから20年ほど前のことだ。もはや場所も詳細も覚えていない。しかし、この一言が私に大きなインパクトを与えた。

「わからないことがあれば本を書いてみるといい」

あまりに驚いたものの、同時に勇気をもらった。もちろん本を書くとは1つのたとえだったに違いない。ただ、自分の本業でわからなかったり、未熟なことがあったりしても、わからないことを利用して稼げばいいのだ。副業のためにはまず資格試験や何かのスクールに行って事前準備ばかりしてしまう(誤解②)。でもそもそも学習の過程で稼げないか。

●お金を払って学習するのが三流
●タダで学習しようとするのが二流
●お金をもらって学習するのが一流

そこで20代の私は自分の専門領域(サプライチェーン)の知人たちにいろいろ質問して、解決したい課題を聞いていった。そして、その課題の解決法をインタビューしたり、多量の書籍を研究したりした。その過程でものすごく勉強になった。

本業の機密を公開したら問題だ。しかし、本業を通じて学んだ、同業者も活用できる基礎スキルや共通ノウハウであれば公開しても問題がない(これが問題ならそもそも転職やウェブ記事の執筆はできなくなる)。

そして2005年だったので非常に早い取り組みと思うが、その結果をPDFにして販売した。文字通り、自分が調べてまとめた内容をワードで文章化してみたのだ。メールで注文を受け付けて、ネットでクレジットカード決済をしてもらった。ものすごく売れた。なによりも、自分の本業の業務を深掘りする機会に恵まれた。

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