ドラゴン桜が推薦「青春の意味を考える」3冊 スポーツ漫画やバックパッカーの「バイブル」も

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『スラムダンク』井上雄彦 集英社ジャンプコミックス

オレたちは強い!! そのとーり!!

この作品世界に憧れ影響を受け、ともに成長してきたという人は相当の数に上るであろう、スポーツ漫画の金字塔だ。

湘北高校に入学した桜木花道は、究極のお調子者だが、ガタイのよさと身体能力の高さだけはホンモノだった。同じ1年生の赤木晴子に恋焦がれ、彼女の兄・剛憲がキャプテンを務めるバスケットボール部に入部する。

一度決めたら全力でことに当たるのが桜木流。ケンカや恋路などあれこれ横やりは入るものの、

「オレはバスケットをやる」「バスケットマンだからだ」

などと言って、桜木はことごとく突っぱね、バスケットボールが上達することとチームの勝利に邁進する。

キャプテンから「バスケットでは、リバウンドを制する者は試合を制す」と教えられれば、愚直に練習を積み重ねて、いつしかリバウンドを拾う名手となってしまう。

勝つために必要なのはチームプレーだと知れば、チームメートとの連携に磨きをかけたり。

「流川といい桜木といいこいつら……どんどん変わっていきやがる……!!」と周りから言われるとおり、急速な成長を見せる。多くの読者は、桜木花道と自分を同化させて、読み進めるのだ。

『スラムダンク』まとめ

ライバルにして相棒の流川楓や、強烈な個性を持った対戦相手など、バスケットボールで高みを目指す者たちと切磋琢磨する桜木花道の姿を、目に焼き付けよ。

仲間とともに高みを目指すこと。そのためには黙々と個人的な修練を積み重ねなければいけないこと。個人で努力を続けるには周囲の支えが必要になること。そうした「個」と「全体」の支え合いが結果と喜びを生み出す仕組みが、見事に描き出されているのも本作の特長だ。「青春のバイブル」とするのにピッタリだな。

次ページ2冊目は「バックパッカーの憧れ」といえばこの本
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