メールで上司を安心させる、たった1文字の言葉 ちょっとした伝え方の工夫で「臨場感」が急上昇

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次にご紹介するのは、テレビ番組でもよく見るおなじみの「裏技」という言葉。でも、「使い古されたベタな表現」などと侮らないでください。

【番組でよく見かける「裏技」の使用例】
・卵の殻をキレイにむく「裏技」
・お肌を美しく保つ「裏技」

普段あまり気にかけていないかもしれませんが、こうやって自信満々に「裏技」と銘打たれると、「なんかスゴいことなんじゃないか?」という期待感が出て、知らず知らずのうちに番組に引き込まれているのです。

「裏技=みんな知らないけれど、それを使うとスゴいことになる」。この意識が、私たちの頭の中に刷り込まれているので、「これは見る価値がある」と脳が勝手に判断するのです。

しかし、実際その内容は、単に、ちょっとだけ珍しい「卵の殻をキレイにむく方法」「お肌を美しく保つ美容法」。

要するに、王道のやり方ではない、いわゆる正攻法ではないやり方を「裏技」と表現することで、普通に紹介したら「へえ〜」で終わってしまう情報に箔をつけ、紹介する理由を作っているのです。

テレビ番組で紹介する情報には、価値がなければいけません。「なんとなく紹介する」ことはできないのです。

そのため、何を紹介するにも「取り上げる理由」が必要になります。「裏技です」と銘打つことで、「ただ、情報を垂れ流す」のではなく、「価値がある情報をお届けする」という形を作り上げているのです。

「裏技」で相手をグッと話に引き込む

普段のコミュニケーションでも、相手に「この人の話には価値がないな」と思われた時点で話を聞いてもらえなくなります。

最近では、オンライン会議や打ち合わせも増えています。とくに、大人数が参加している場合や、画面がオフになっている場合、参加者がこちらの話をちゃんと聞いている保証はありません。あなたにも心当たりがあるのではないでしょうか。

そんなとき、「裏技」という言葉の力を使えば、相手をグッと話に引き込むことができます。

例えば、Zoomでの報告会議で自身の成果をアピールしたい場合、「今週、2件契約が取れました」などと言ってもスルーされる可能性が高いわけです。

でも、「今週取った2件の契約には、ちょっとした裏技を使いました」と言えば、参加者の注目を集めることができます。

大切なのは、契約を2件取ったという事実を報告することですから、「裏技」の内容はたいしたものでなくて構いません。注目を集めさえすればいいのです。

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