メールで上司を安心させる、たった1文字の言葉 ちょっとした伝え方の工夫で「臨場感」が急上昇
ほかにも、プレゼンの内容に少し「引っかかり」をつけて、印象的に心に残したいと思ったら、自社製品の少し珍しい機能を1つ取り上げ、「実は裏技があるんです」と紹介することで競合製品との違いを引き立たせる。
ブログやSNSのネタに苦労しているのなら、「カップ麺が10倍美味しくなる裏技をご紹介!」といった見出しをつけて、王道ではないちょっとだけ変わったやり方、使い方を紹介してみる。
画期的な方法を提案する必要はありません。「違う」ポイントは、少しでいいんです、王道でさえなければ!
要は相手の気になる「とっかかり」を作るだけ。コミュニケーションでは、演出力を使って「これは普通の情報ではない」と思わせた者勝ちなのです。
「1番」であるポイントを見つけて打ち出す
最後に紹介したいのが「級」という言葉。
広告や説明資料などで、こんな表現方法をよく見かけませんか?
「国内最大級」
「関東最大級」
この「級」は、使い方によって毒にも薬にもなります。
あなた自身も、ブログやSNS、商談、プレゼンなどで、「国内最大級の」「世界最大級の」という表現を使ったことがあるのではないでしょうか。
ですが、これは非常にもったいない。物事を伝えるうえで、大損している可能性があります。
「国内最大」と「国内最大級」の違い。それは、“唯一無二の存在か、ほかにも似たようなものがあるかの違い”です。こう聞くと、印象がまったく変わることに気づくと思います。
私がよく行く健康ランドがあるのですが、この施設、いろいろな種類のお風呂があって、レストラン施設も充実、本当に大きな健康ランドなのです。
ところが、そこの看板には自信満々デカデカと、「関東最大級」と書いてある。毎回、その健康ランドに着き駐車場の大看板を見るたび、「しっかり調べて『級』を取ればいいのに」「この大きさなら、絶対関東最大だろうに、もったいない……」と残念な気分になります。
浴槽の数・床面積など、何か1つでも「関東ナンバーワン」と言い切れる要素があれば、そこにフォーカスして「関東最大」と言えばいいのです。
すべてが「1番」である必要はないのです。
ポイントは、面倒くさがらずに調査、裏取りをすること。要素を細分化したうえでしっかり調べれば、「1番」が見つかる可能性は意外に高いのです。
とにかく「最大」というポイントを1つ見つけ出し、そこを徹底的に打ち出していくことが大事です。
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