フジテレビ女子アナを「ステマ」と叩く人の盲点 問題は色々あるが世に曖昧なものは溢れている

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また、芸能人だけでなく一般人も、好意で無料提供されたものを気に入ってSNSにアップしたらステマ?  ツイッターやインスタグラムでリツイートやシェアしたらサービスが受けられるのはステマ? 食べログなどの口コミサイトに称賛コメントを書いて店からサービスを受けることもステマ? それどころか、接待交際費の多くはステマに使われている?

女性アナウンサーのように「有名人ではない」というだけで、世の中には「ステマ」との境界線があいまいなものがあふれているのです。

アナウンサーへの懲罰感情はマイナス

ステマとの境界線があいまいなものが世の中にあふれているにもかかわらず、「表に出ていて攻撃しやすいから」「高収入を得ているだろうから」などの理由で個人攻撃し、「けしからん」と禁じるほど、自分たちも生きづらい窮屈な世の中になっていくだけ。メディアも、それを見る人々も、直情的に誰かを攻撃するのではなく、「1人ひとりが『これは多少の宣伝が入っているのかな』と見極める目を持てばいい」というだけのことでしょう。

とりわけ女性アナウンサーは有名人である一方、一般の人々と同じ会社員であり、撮影現場でも有名人のように振る舞うことはなくわきまえていて、よく言われる「勘違いしている」ような人はほとんどいません。むしろ、制作サイド、他部署の人々、芸能人、スポンサーなど、「多方面の人々に気づかわなければいけない」という一般の会社員と変わらない感覚があり、精神的なストレスを抱えやすいところがあるものです。言わば、彼女たちを叩いている人々に近い立ち位置だけに、必要以上の懲罰感情は無用でしょう。

批判の中には、「『法律や規則上の問題はない』とかではなく、道義的に本人が謝るべき」という声も散見されましたが、これも単なる懲罰感情にすぎません。では、「誰に対して謝ればいいのか」「本当に迷惑を被った人々がいるのか」があいまいであり、むしろ「好きな女性アナウンサーと同じ美容室に行けた」と喜んでいる人もいるでしょう。

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