「減酒」に成功した人が教える具体的な減らし方 女性や子どもがいる人の飲酒量が増えている

拡大
縮小
新型コロナ後、増えてしまった飲飲酒量を減らすにはどうしたらいいのか(写真:PIXTA)

フロリダ在住の51歳のパラリーガル、アンドレア・カーボーンさんは、これまでの人生でそれほどお酒を飲むほうではなかった。しかし、新型コロナウイルスの流行後、仕事や健康、子どもたちの安全についてしょっちゅう悩むようになった。

昨年は多くの人が自宅で仕事をするようになった一方、カーボーンは出社を強いられた。いわく「まるでゴーストタウンのよう」に見えたタンパのダウンタウンの職場に向かい、がら空きとなった道路を車で走りながら泣いた朝も何度かあったという。

1日グラス1杯からボトル1本に

カーボーンのストレスレベルが急上昇するとともに、飲酒の量も増えた。コロナ以前、カーボーンは夕食をとりながら赤ワインをグラス1杯飲むのがつねだった。しかし5月になると、飲酒量は著しく増えた。

「帰宅してワインを1杯、それから夕食時に1杯、その後座ってテレビを見ながらまた1、2杯飲んでいる自分に気づいた」とカーボーンは言う。「夜の終わりにはボトルを1本空けていた」。

これはけっしてカーボーンにかぎった話ではない。コロナ、市民生活の不安、政治の混乱といった昨年の一連の怒涛のような出来事にまつわる恐怖心、いらだち、社会的孤立が蔓延したことでストレスレベルが急上昇し、多くの人は飲酒量が増えた。

女性や小さな子どもを持つ親が、とくに大きな打撃を受けたようだ。アメリカ心理学協会が2月に実施した調査によると、大人の4人に1人が昨年はストレスに対処するため飲酒の量が増えたと答えている。この度合いは5~7歳の子どもを持つ親では2倍以上となった。

次ページ女性の「大量飲酒」の日数は前年比41%増加
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT