ぼんやりの時間 辰濃和男著

ぼんやりの時間 辰濃和男著

ジャーナリストである著者は、何かと忙しい現代人の生活が人心を荒廃させているとし、“ぼんやり”と過ごす時間の大切さを説く。そして、さまざまな先人の生き方から、「ぼんやりすること、休むこと、懶惰(らんだ)であること、閑なこと、それらをたのしむことのすばらしさ」を学ぼうとする。登場するのは、串田孫一、H・D・ソロー、深沢一郎、ミハエル・エンデ、ターシャ・テューダーなどなど。

同時に、ぼんやりを追求することは、近代文明への警鐘にもつながっていく。近代化と都市化は私たちの暮らしを便利にはしたが、はたして豊かにしたか。少なくとも急速に地球環境を破壊したことだけは事実であると。優れた文明論としても読める。

岩波新書 756円

  

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • コロナショックの大波紋
  • 野口悠紀雄「経済最前線の先を見る」
  • 財新
  • 山本シンヤが迫るクルマ開発者の本音
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
変わる民法&労働法<br>「知らない」では済まされない!

ビジネスの新しいルールを定めた改正民法や労働法が4月から始まります。仕事はどう変わるのか、大きな関心を集める改正相続法と併せて最終チェックしておきましょう。導入が増えているテレワークの法的ポイントも解説。