村人の城・戦国大名の城 北条氏照の領国支配と城郭 中田正光著

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村人の城・戦国大名の城 北条氏照の領国支配と城郭 中田正光著

東京都の多摩から埼玉県の秩父にかけて、大小多くの山城が点在していたのをご存じだろうか。40年来の城郭研究家の著者によると、中でも八王子の滝山城は、全国で5本の指に入る優れた中世の名城だという。

滝山城は戦国大名北条氏照(早雲から数えて3代目の3男)の居城だった。北条氏の本城・小田原に対して、「第2の本城」として優れた縄張りなど築城技術が投入された。城下にはしだいに宿や市が形成されていくことに。

「滝の城」「境目の城」「食糧備蓄や民衆の緊急避難の場としての城」……。戦国大名と村人との関係ほか薀蓄(うんちく)豊富。歴史探検好きにはたまらない。洋泉社が刊行を始めた歴史新シリーズの一冊。

洋泉社歴史新書y 882円

  

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