松山英樹「マスターズ制覇」はどれほどの快挙か

日本人初挑戦は1936年、延べ132人が参戦

日本ゴルフ界の悲願だった「マスターズ」優勝を成し遂げた松山英樹(写真:AP/アフロ)

松山英樹がプロゴルフの「新たな世紀」の扉を開けてくれた。ゴルフのメジャー大会「マスターズ」で日本選手として初めて優勝を飾った。

報道によると、TBS系列の生中継の視聴率(ビデオリサーチ社調べ)は、プレー前半の4月12日午前3時30分~5時の関東地区平均視聴率が5.4%、占拠率は53.3%を記録。優勝を決めたプレー後半の午前5時~8時20分は12.1%、瞬間最高視聴率は優勝を決めた午前8時3分から同5分ごろの17.7%だった。いずれもその時間帯としては高い数字だったという。

ゴルフファンのみならず、1度はゴルフをやったことがある人、やっていなくてもゴルフは知っている人、ゴルフとは無縁でも何かすごいことが起こりそうと思った人……多くの人が松山の偉業を目の当たりにした。

1997年、サッカー日本代表が初めてワールドカップ出場を決めた「ジョホールバルの歓喜」、2009年WBC(ワールドベースボールクラシック)決勝で日本がイチローの快打で世界一になった瞬間、2011年サッカー女子ワールドカップで「なでしこジャパン」が世界一に輝いた衝撃、2015年ラグビーワールドカップで日本が南アフリカを倒した驚き、そんなインパクトのある日になった。

株式市場は「ご祝儀買い」

4月12日は大騒ぎだった。東京株式市場は「御祝儀買い」でゴルフ関連株が上昇したという。松山が使用するクラブを提供している住友ゴム工業は一時4.4%上げるなど、今後ゴルフが人気になりそうだと見ている投資家が少なからずいるのだろう。

ダンロップブランドなどでおなじみの住友ゴムでは、松山優勝で社内も沸いたという。浅妻馨・スポーツ事業本部企画業務部広報グループ課長は朝から晩までメディアなどの対応に追われた。「松山選手をサポートしていることもありますが、1ゴルフファンとしてうれしいことでした」という。

さっそく、今後の需要を見越して、小売り大手からは昨秋発売で松山が使用しているスリクソンブランドのドライバーZX5(松山はプロトタイプを使用)などの注文が入ってきているという。マスターズ最終日、2位に2打差と緊張の中で迎えた17、18番で、松山は完璧なドライバーショットを放った。「『思った通りの球が打てた。クラブのおかげ』と松山選手から担当に伝えられたそうです」と、うれしい報告もあった。

「今回の優勝でクラブの『信頼性』が上がったと思います」と浅妻課長。日本国内で海外メーカーが上位シェアで国内メーカーは苦戦しているが、今回の「実績」は、アメリカをはじめグローバル展開する中でも謳い文句になりそう。今後は「ユーザーに何らかの還元をしたいので、優勝フェアのようなことを企画していきます」と話した。

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