"東大合格請負人"が分析!「頭がいい人」の真実 難関大学に合格することとはまた別の話だ

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2. 仮説を立てて検証する

いわゆる“勉強だけできる人”は、教えられたことを覚えたり処理する能力は長けていますが、自分で問いを立てたり実際に自分が動くなどの積極的な行動は避ける傾向にあります。頭がいい人は疑問をもったら、まず自分なりに予想をして実際に調べます。

例えば、ある生徒がこんなことを話してくれました。

「この前コンビニに行ったとき、多く並んでいる本の種類が女性ファッション誌や時短レシピ集で。この地域は共働きで若い世代の家庭が多いのかなと思ったんです。気になったので、コンビニの店長さんに質問したら予想どおりだとわかりました。地域によって本の種類だけでなく、商品のレイアウトも変えてると教えてくれたんですが、それは気にしてなかったので発見でしたね。あと、店長さんが内緒でアイスをご馳走してくれました、親切ですよね~」

こんな話し方をする人、周囲にいないでしょうか。

こうしたタイプの人は、試験問題の傾向が例年と変わっても、問題なく対応できる傾向があります。逆に、教えられた正解のパターンばかり覚えている人は変化に弱い場合が多いものです。

3. 具体化する

情報をインプットするときも、知識をアウトプットしてまとめるときも、具体化を多用している人は成長が早い傾向があります。

例えば、授業で先生に「それって、例えばどういうことですか?」や「その考えって、この場合にも使えますか?」と具体的に質問する。また、自分でノートをまとめるときは、板書の内容ではなく先生が口で説明したことを書いたり、自分が気づいた疑問やポイントをメモする。

そういう生徒いわく、「板書の内容は教科書や参考書に書いてあるけど、「どういう場合にこの公式を使うか」「なぜこの現象が起こるか」について説明がない場合は、それを知りたいからノートに書く」ということでした。

情報の取捨選択を自ら行うので、学びに積極的で、その時間の中で吸収できる知識と経験が大きくなります。

「ノートテイキング」がおすすめ

さて、ここまで「頭がいい人」の特徴を見てきましたが、その要素を取り入れたいと思ったとき、どんなことができるでしょうか。

おすすめしたいトレーニングがあります。それが、「ノートテイキング(ノートまとめ)」です。

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