映画「ゾッキ」に見る地方ロケと連携の新しい形 愛知県蒲郡市が官民一体で作品をバックアップ

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大橋裕之の同名マンガを原作にした映画『ゾッキ』。この作品は齊藤工(写真左)、竹中直人(同中央)、山田孝之(同右)の3人が共同監督を務める ©️ 2020「ゾッキ」製作委員会

竹中直人、山田孝之、齊藤工(監督名義)ら著名な俳優陣が共同監督を務める映画『ゾッキ』が全国の映画館で上映されている。同作の撮影は原作者の生まれ故郷である愛知県蒲郡市で実施。行政、企業、民間が官民一体となって映画作りをバックアップした。これまでも地域と密着した映画製作プロジェクトは数多くあったが、その中でも『ゾッキ』の取り組みは非常にユニークだ。

もともとは漫画家・大橋裕之の原作にほれ込んだ竹中が実写映画化を熱望したことから企画がスタートする。そしてクリエーターとしても頭角を現す山田孝之や齊藤工らを竹中自身が声をかけ、映画製作がはじまった。

当初、ロケ地としては関東近郊で行う案もあったというが、原作者の生まれ故郷であり、原作が生まれた「聖地」となる愛知県蒲郡市で撮影することが最適ではないかということになり、蒲郡での撮影が決定した。

原作者の生まれ故郷

本作品のプロデューサーでもあるand picturesの伊藤主税CEOは、ファンキー加藤主演の2016年の映画『サブイボマスク』(ロケ地:大分県の中津市、杵築市)、そして、山田孝之とともにプロデュースした2019年の映画『デイアンドナイト』(ロケ地:秋田県の鹿角市、三種町、秋田市)などで地域密着体制での映画製作を行ってきた。そして、今回の『ゾッキ』を「今までのわれわれの活動の集大成」と位置づけている。

もともと蒲郡市では『ゾッキ』とは関係なく、8年前から街の印刷屋、パン屋、居酒屋の店主など街の有志が立ち上がり、街をPRするべく映画の誘致活動が行われていた、という下地もあった。そのため、蒲郡での『ゾッキ』の撮影が決定したときも、市民の喜びはひとしおだったという。

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