半導体の供給不足回避のため顧客が買い急ぎ 需給バランスの指標・リードタイムが長期化

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半導体のリードタイム(発注から納品までにかかる時間)が3月、16週間に延びた。半導体不足が深刻化していることを示唆していると、サスケハナ・ファイナンシャル・グループが指摘した。

半導体業界のリードタイムは需給バランスの指標で、リードタイムが長くなった場合、顧客が追加の半導体の確保を急いでいることを示唆する。ただ、リードタイムがあまりにも大きく延びた場合、潜在的な供給不足を回避するために一部の買い手が意図的に過剰注文している可能性をアナリストらは懸念する。これによって在庫が積み上がり、需要が急激に減少しかねないからだ。

サスケハナのアナリスト、クリス・ローランド氏は7日の調査リポートで「短期的には半導体の注文が過熱しているように見えるが、業界が実際の需要に対して過剰に出荷している可能性もあり、長期的には慎重な見方を強めている」と指摘した。

現在の平均16週間というリードタイムは、前回2018年のピークを大きく上回っている。当時は翌年の業界売り上げ減少の前兆となっていた。

原題:Chip Lead Times Stretch to 16 Weeks Indicating More Supply Angst(抜粋)

著者:Ian King

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