「食べてストレス解消する人」に伝えたい脱出法 カギは「自己肯定感」にあった!

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ここで、実際に私が「自己肯定感ダイエット」と呼んでいる、メンタルの改善で15キロの減量に成功した患者のカウンセリング事例をご紹介します。

32才会社員のS.Tさんは、本社の営業に配属されて1年、接待が月に5、6回あり、1年で5キロ体重が増えました。太りやすいという自覚もあったため、毎週末は仲間とフットサルで2時間汗を流すなどして、5キロの体重増を維持していました。

あるとき、仕事の成果を思うように上げられず、プライベートもうまくいかなくなったことをきっかけに、自暴自棄となりました。仲間と会うのを避けるようになり、家にこもって動画を見つつ、お菓子やピザを食べる週末を10カ月間も過ごすことに。こうして、さらに10キロも体重が増えてしまったのです。

こうした中で、筆者のところに相談しに訪れてくれました。

そこで、筆者がアドバイスしたのは、未来の自分を見据えて、どんな希望があるかワクワクした未来を想像してもらうことでした。ポイントは、それを実現するために、今の体重や食習慣でいいのかを確認してもらい、ベストな体重も考えてもらうことです。

食事を書き出す「習慣」でダイエット成功

彼が掲げた自分の理想の目標実現は、今よりも15キロ減の、元の姿に戻ることでした。体重管理の大切さを認識させたうえで、次に食習慣を見直します。そこで、地中海食を週6日、1日は思いっきり自由なものを食べていい日を設けて、毎日の食べたもの、時間、カロリーを書いて記録してもらいました。

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書くことは自己肯定感の改善に非常に有益で、感情浄化作用があります。筆記療法もあるように、うつ症状の軽減にも役立つという数多くの心理学エビデンスがあります。

2つ目は、「新しい食習慣の習慣化に役立つ」ということ。私たちの人生の40%は習慣で成り立っているといわれます。習慣化は無意識的な行動までにもっていくことですから、書くことを意識すれば可視化でき、書いて記録することで、習慣の反発期もなんなく乗り越えて新しい食習慣を手に入れることができます。「レコーディングダイエット」とも言われ、数多くの人がこの方法でダイエットを成功しています。

彼には、その他にもつらいときには乗り越えたときの楽しいことを計画してもらうということも行ってもらった結果、特別な運動をするでもなく、半年で15キロ減となったのです。2年経過した今も彼は体重維持ができ、さらにプライベートも大きく好転したと、報告を受けました。

こうした自分なりの節制を実現するために、日々食べたものについて「食事日記」をつけることをおすすめします。メニューをノートにパッと1分で書き残す、あるいはスマホで写真に撮るだけでもOKです。週1回ペースでこの食事日記を見返し、何を食べた後に心身のコンディションがよかったかを把握しましょう。

上記を中心とした食事を1カ月ほど続けると、一定のパターンがわかり、自分に合った食習慣が見えてくるはずです。それを続けていけば達成感が生まれ、自然と自己肯定感が向上しますし、コロナ太りも改善するかもしれません。ぜひ皆さんも取り組んでみてください。

中島 輝 心理カウンセラー

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なかしま てる / Teru Nakashima

自己肯定感の第一人者/「トリエ」代表/「肯定心理学協会」代表。心理学、脳科学、NLPなどの手法を用い、独自のコーチングメソッドを開発。Jリーガー、上場企業の経営者など1万5000名以上のメンターを務める。現在は「自己肯定感の重要性をすべての人に伝え、自立した生き方を推奨する」のがミッション。「肯定心理学協会」や 新しい生き方を探求する「輝塾」の運営のほか、広く中島流メンタル・メソッドを知ってもらうための「自己肯定感カウンセラー講座」「自己肯定感ノート講座」「自己肯定感コーチング講座」などを主催。著書に『自己肯定感の教科書』『自己肯定感ノート』(SBクリエイティブ)など。

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