世界が認めた日本人ダンサーに学ぶ逆境克服法 クリス・ブラウンとも共演するRIEHATAの信念
日記を書くことで解決策を見出した
中学卒業後、ダンスを学ぶために、高校に進学しないでロサンゼルス(LA)に行くことを決意しました。2~3カ月バイトしてお金を貯め、LAに住んでいた従兄の家に3カ月間ホームステイする……という生活を繰り返すことになるのですが、ダンス留学というにはほど遠く、シンデレラのように地味な日々でした。
ホームステイ先に少しでも気に入られるよう、掃除や皿洗いを手伝って、一生懸命英語で会話をする毎日。ただ、最低限の日常会話しかしゃべれないから、言いたいことを伝えられないストレスで、孤独感やイライラはつのるばかり。
LAに行けば本場のダンスに触れられると思っていたのに、そこはLAの中心部から車で1時間以上かかる田舎町。時々従兄が、地元の中学や高校のダンス大会に連れていってくれたりはするものの、家事の手伝いをする以外は、ほとんど部屋に引きこもっていました。
2回目に行ったとき、さすがにこのままではヤバいと思い、何かできることはないかと考えて日記を書くことにしました。振り返ってみると、日記を書くことで自ずと解決策を見出すことができたと思います。
そのとき自分が置かれている状況を冷静に考えてみると、ダンススタジオに行きたいのに行けない、周りには何もない。だからといって、悲しんでいるだけじゃ能がない。
この状況で自分に何ができるか探してみようと、日記を書きながら頭の中がだんだん整理されていくのを感じていました。そこで、日記を「夢ノート」と名づけ、毎日目標を書くようにしたんです。
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